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10、蛍石(秘密の恋)フローライト
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「お待たせ~!」
「もう良いのか?」
「ほ~ら!」
サリーは蛍石でいっぱいになった袋を差し出した。
せっかくだから、蛍石を拾いたいと言うサリーを待つ間にあたりはいつの間にか薄暗くなっていた。
「見て、見て!
こんな大きな欠片もあったよ。
それにしても蛍石って、いろんな色があるんだね。」
「本当だな。それは全部蛍石なのか?」
「多分ね……
あ、そうだ!!
もう少し暗くなるのを待って、このあたりが光るかどうか見ていったらどうかな?!」
「……サリー、忘れたのか…?
ただの夜では駄目なのだ。
『満月の夜』でなければな。」
「あ~…そうだったね…」
サリーは、頭をかき、酷く残念そうな声を洩らした。
「しかし、それでは町の人に聞いてもわからないのではないでしょうか?」
「なるほど…言われてみればその通りだな。
そんなに遅くまで働いてる者はいないだろうし、たまたま満月の夜にこのあたりを通りがかる者もそう多くはなさそうだからな。
それに、考えてみれば、山の中とはいえ、それなりの人々が暮らす場所に光の途がのびているというのもなにやら不自然な気がする…
もっと、人気のない所にあるはずだ。
あの南の森の近くのようにな。
……残念ながら、この石は光の途とは関係なさそうだな。」
「そうですね…
では、そろそろ帰りましょうか…
もうずいぶん暗くなってきましたね。」
私達が山を降り始めてしばらくした時だった。
「お待たせ~!」
「もう良いのか?」
「ほ~ら!」
サリーは蛍石でいっぱいになった袋を差し出した。
せっかくだから、蛍石を拾いたいと言うサリーを待つ間にあたりはいつの間にか薄暗くなっていた。
「見て、見て!
こんな大きな欠片もあったよ。
それにしても蛍石って、いろんな色があるんだね。」
「本当だな。それは全部蛍石なのか?」
「多分ね……
あ、そうだ!!
もう少し暗くなるのを待って、このあたりが光るかどうか見ていったらどうかな?!」
「……サリー、忘れたのか…?
ただの夜では駄目なのだ。
『満月の夜』でなければな。」
「あ~…そうだったね…」
サリーは、頭をかき、酷く残念そうな声を洩らした。
「しかし、それでは町の人に聞いてもわからないのではないでしょうか?」
「なるほど…言われてみればその通りだな。
そんなに遅くまで働いてる者はいないだろうし、たまたま満月の夜にこのあたりを通りがかる者もそう多くはなさそうだからな。
それに、考えてみれば、山の中とはいえ、それなりの人々が暮らす場所に光の途がのびているというのもなにやら不自然な気がする…
もっと、人気のない所にあるはずだ。
あの南の森の近くのようにな。
……残念ながら、この石は光の途とは関係なさそうだな。」
「そうですね…
では、そろそろ帰りましょうか…
もうずいぶん暗くなってきましたね。」
私達が山を降り始めてしばらくした時だった。
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