126 / 449
6、夜光石(永遠の絆)
15
しおりを挟む
*
「やった~!やっと着いたね!」
私達は町に着くと早々に例の宝石店を訪ねた。
幸いなことに、店はもう開いていた。
ちょうど良い時間に着いて良かったと思いながら、小さなドアを開けて中に入る。
「あら、あなたはこの間の……」
「あの節は大変お世話になりました。」
「お世話だなんて……まぁ!そのカイヤナイトは…!」
女主人はヴェールの胸に輝くカイヤナイトのペンダントをみつけると、嬉しそうに微笑んだ。
「あなたとこの石はとても波長があってるように思うわ。
きっと、あなたに良い効果をもたらしてくれるわよ。」
「私もそんな気がしているんですよ。」
そう言ってヴェールが微笑んだ。
あのヴェールが、初対面の相手に微笑んだ…
またしてもヴェールの変化に驚かされたが、不意に女主人の言葉を思い出し私は得心した。
そうか…これこそがカイヤナイトの力なのか…と。
宝石に不思議な力があるということは聞いたことはあったものの、それほど真剣にその話を真に受けたこともなければ、増してやこんなにもはっきりと効果の現れるものだとも思ってはいなかった。
それはやはりヴェールの心がそれほどに純粋で澄みきったものだからか、それとも女主人の言うようにこの石とヴェールの波長なるものがあっているためなのか…?
私にはわかるはずもなかったが、嬉しいことには違いない。
「本当に綺麗ね…
この石をみてるとなんだか不思議と懐かしい気がするわ…」
女主人はヴェールのカイヤナイトを見て目を細め、とても愛しそうな表情を見せた。
「マダム…実はこの石はアランさんの石なんです。」
「……なんですって!
あなた、アランを知っているの?」
私は今までのいきさつを女主人に話した。
「やった~!やっと着いたね!」
私達は町に着くと早々に例の宝石店を訪ねた。
幸いなことに、店はもう開いていた。
ちょうど良い時間に着いて良かったと思いながら、小さなドアを開けて中に入る。
「あら、あなたはこの間の……」
「あの節は大変お世話になりました。」
「お世話だなんて……まぁ!そのカイヤナイトは…!」
女主人はヴェールの胸に輝くカイヤナイトのペンダントをみつけると、嬉しそうに微笑んだ。
「あなたとこの石はとても波長があってるように思うわ。
きっと、あなたに良い効果をもたらしてくれるわよ。」
「私もそんな気がしているんですよ。」
そう言ってヴェールが微笑んだ。
あのヴェールが、初対面の相手に微笑んだ…
またしてもヴェールの変化に驚かされたが、不意に女主人の言葉を思い出し私は得心した。
そうか…これこそがカイヤナイトの力なのか…と。
宝石に不思議な力があるということは聞いたことはあったものの、それほど真剣にその話を真に受けたこともなければ、増してやこんなにもはっきりと効果の現れるものだとも思ってはいなかった。
それはやはりヴェールの心がそれほどに純粋で澄みきったものだからか、それとも女主人の言うようにこの石とヴェールの波長なるものがあっているためなのか…?
私にはわかるはずもなかったが、嬉しいことには違いない。
「本当に綺麗ね…
この石をみてるとなんだか不思議と懐かしい気がするわ…」
女主人はヴェールのカイヤナイトを見て目を細め、とても愛しそうな表情を見せた。
「マダム…実はこの石はアランさんの石なんです。」
「……なんですって!
あなた、アランを知っているの?」
私は今までのいきさつを女主人に話した。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。


人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。


女神の箱庭は私が救う【改編版】
いろは
恋愛
アラフィフの多恵は出勤の為玄関を出た瞬間に異世界に転移してしまう。
ここは女神リリスが造った箱庭。女神から現代知識で箱庭の問題を解決を依頼される。報酬は有るし最後は元の世界に戻してもらえる約束を取り付けた。引き受けた多恵は箱庭で生活を始める。
召喚された多恵は【女神の乙女】として各国の殿方に求婚され、戸惑いながら知識を使い箱庭のなんだいに立ち向かう。そして生活を始めて直ぐに箱庭の問題を簡単に解決していく多恵に別の箱庭から狙われる事に…
箱庭を救い無事元の世界に帰れるのか⁈
※『小説家になろう』で執筆中。それを追記、改編し掲載していきます。良ければそちらも覗いてみて下さい。

異世界に来ちゃったよ!?
いがむり
ファンタジー
235番……それが彼女の名前。記憶喪失の17歳で沢山の子どもたちと共にファクトリーと呼ばれるところで楽しく暮らしていた。
しかし、現在森の中。
「とにきゃく、こころこぉ?」
から始まる異世界ストーリー 。
主人公は可愛いです!
もふもふだってあります!!
語彙力は………………無いかもしれない…。
とにかく、異世界ファンタジー開幕です!
※不定期投稿です…本当に。
※誤字・脱字があればお知らせ下さい
(※印は鬱表現ありです)

辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる