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6、夜光石(永遠の絆)

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 「レヴ、遅い~!」

 「すまなかったな。」

 私は適当なものを注文すると、ヴェールに小さな箱を手渡した。
 先程のペンダントの入ったものだ。



 「何ですか?これは……」

 私は何も答えず、ただにっこりと微笑んだ。



 「何?何?ヴェール、早く開けてみなよ。」

 「開けても良いのですか?」

 私はゆっくりと頷く。



 「これは!」

 「あ!これ、おじいちゃんのくれたあの青い石!?
ペンダントになってるよ!」

 「なぜ、これを私に?」

 「この石はカイヤナイトという石らしく、とても良い石なのだそうだ。
 君はこの石を気にいっていたようだし、この石の持つ力は君にとって必要なものだと思ったのだ」

 「良かったね、ヴェール、早速かけてみなよ!」

 「あ…」

サリーが素早くシルバーのチェーンをヴェールの首にかけた。



 「ヴェール、よく似合ってるよ!」

サリーの言う通り、ペンダントはヴェールにとてもよく似合っていた。
カイヤナイトの青は、まるでヴェールが元々の主人だったかのように、彼の胸元でしっくりとなじんでいた。



 「良いのですか?これはレヴさんがミカエルさんからいただかれたものなのに…」

 「良いのだ。
この石もきっと君の方が好きなのだよ。」

 「だよね!焼けた石でお尻をやけどするようなご主人様なんて、この石だっていやだよね!」

 「やけどなどしてはいない!」

 「ほら、すぐにそうやって真に受ける!
ジョークもわかんないようなご主人様はいやだって!」

 機嫌を損ねる私に気を遣いながらも、ヴェールは胸元で輝くペンダントから目を離さなかった。
 余程気に入ってくれたのだろうかと、こちらまでが嬉しい気持ちになった。
ふと見ると、ヴェールの瞳には、溢れそうな涙が溜まっていた。

 
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