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2、黒水晶(規律と守護)モリオン
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「いらっしゃいませ。」
私は温かい紅茶と軽い朝食を注文した。
早朝のためか、店内には私以外に客の姿はない。
(この二人はどういう関係だろう?親子?…いや、それにしては顔も雰囲気も似ていない。
では、年の離れた夫婦なのか?)
二人のことが特に気になったわけではなかったが、話す相手もなく、これから先の行き先も決まらないため、私は、なんとなくそんなことを考えた。
「あら、お客さん!」
不意に声をかけられ、私のつまらない物思いは中断された。
気が付くと、店の女性が微笑みながら私の横に立っていた。
「何か?」
「とっても素敵な指輪だこと!」
女性は私の手を取り、しげしげと指輪をみつめる。
「よさないか、ロアンヌ!」
女性は、店主の声等聞こえなかったかのように知らん顔をして、指輪を見続けた。
「良いアマゾナイトだね。」
そういうと、ロアンヌは私の手をなお一層自分の方に引き寄せ眺めすかした。
「お客さん、この石はね、夢と冒険の石なんだよ。
何か迷いがある時、今ひとつ決断出来ない時に、この石は必ず味方になってくれるよ。」
そう言うと、ロアンヌは私の手を離し、またにこにこと微笑んだ。
「夢と冒険の石か……それは知らなかった。
あなたは石についてお詳しいのですね。」
「詳しくなんかないですよ。
好きなだけでね。」
その言葉に私の頭にひらめくものがあった。
これ程石が好きなら、もしかしたらあの老人のことを知っているのではないかと……
「あの…このあたりに宝石商を……」
私は、言いかけて気が付いた。
あの老人が宝石商であるわけがないと。
行商をしているとしても、あれっぱかしの宝石だけで商売が成り立つわけがない。
(では、あの老人は一体……)
私の頭の中にまた新たな疑問が生まれた。
私は温かい紅茶と軽い朝食を注文した。
早朝のためか、店内には私以外に客の姿はない。
(この二人はどういう関係だろう?親子?…いや、それにしては顔も雰囲気も似ていない。
では、年の離れた夫婦なのか?)
二人のことが特に気になったわけではなかったが、話す相手もなく、これから先の行き先も決まらないため、私は、なんとなくそんなことを考えた。
「あら、お客さん!」
不意に声をかけられ、私のつまらない物思いは中断された。
気が付くと、店の女性が微笑みながら私の横に立っていた。
「何か?」
「とっても素敵な指輪だこと!」
女性は私の手を取り、しげしげと指輪をみつめる。
「よさないか、ロアンヌ!」
女性は、店主の声等聞こえなかったかのように知らん顔をして、指輪を見続けた。
「良いアマゾナイトだね。」
そういうと、ロアンヌは私の手をなお一層自分の方に引き寄せ眺めすかした。
「お客さん、この石はね、夢と冒険の石なんだよ。
何か迷いがある時、今ひとつ決断出来ない時に、この石は必ず味方になってくれるよ。」
そう言うと、ロアンヌは私の手を離し、またにこにこと微笑んだ。
「夢と冒険の石か……それは知らなかった。
あなたは石についてお詳しいのですね。」
「詳しくなんかないですよ。
好きなだけでね。」
その言葉に私の頭にひらめくものがあった。
これ程石が好きなら、もしかしたらあの老人のことを知っているのではないかと……
「あの…このあたりに宝石商を……」
私は、言いかけて気が付いた。
あの老人が宝石商であるわけがないと。
行商をしているとしても、あれっぱかしの宝石だけで商売が成り立つわけがない。
(では、あの老人は一体……)
私の頭の中にまた新たな疑問が生まれた。
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参考・引用文献
有名石から超希少石まで美しい写真でよくわかる宝石図鑑(KARATZ・小山慶一郎/日本文芸社/2023年)
世界観設定のための宝石図鑑(飯田孝一/エクスナレッジ/2022年)
守護石パワーストーン組み合わせ&相性大辞典(登石麻恭子・須田布由香・玉井宏/河出書房新社/2021年)
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