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第4章…side ブルー

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「ブルーさん、そんなこと、気になさることはありませんよ。
あの娘は若くて美しい。
魅力的な身体をしているし、あなたが夢中になるのもわかりますよ。
クリステルは、ものわかりの良い子です。
そんなことは気にはしません。
なんなら、結婚後も遊び相手としてつきあわれてもかまいませんよ。
結婚と遊びは別です。
ただ……遊びはともかくとして、 結婚相手に、より良き者を選ばないのは愚か者だ。
……ブルーさん、あなたは、愚か者ではないはずです。」



アルフレッドは刺すような瞳を私に向けてそう言い放った。

どう返答したものかと困っていた所へ、慌てた様子のメイドが入ってきて何事かをアルフレッドに耳打ちした。



「…ブルーさん、申し訳ないのですが急な用が出来ました。
この件はまた日を改めて…」

よほど大切な用だったのか、アルフレッドはそそくさとその場を去っていった。



……助かった…
私はほっと胸をなでおろし、座長の元へ報告に戻った。



「なんだって!!」

「アルフレッドの旦那は本気でその娘とあんたを一緒にさせたがってるんだねぇ…
こりゃあ、一筋縄ではいきそうにないね。
どうしたもんか…」

「別の手を考えないとな…」

「別の手ったって、レティシアとつきあってるって言っちまったんだから、今更それをどう覆すのさ。」

ナターシャも座長も暗い表情で俯いた。



「座長!
そのことなら私にまかせてください!」

二人の表情とは裏腹に、自信に満ちた顔でレティシアが胸を叩いた。



「そうは言ってもなぁ…
……おまえが考えた手はうまくいかなかったんだぜ。」

「大丈夫です!
今度こそ、必ずアルフレッドさんを諦めさせてみせますわ!」

「そんなに自信があるのか?
今度は、一体どんな方法なんだ?」

「……それは…今はまだ言えません。」

「おかしなことを言う奴だな。
言わなきゃ俺たちも協力出来ないじゃないか…」

「もう少しだけ待って下さい…
今度は必ずうまくいきますから!
私には自信があります!」

「そう言われてもなぁ…」

私も座長と同様の想いだった。
レティシアが何を考えているのかはわからないが、そう簡単に形勢を逆転出来る方法があるとは思えない。



「まぁまぁ…
レティシアがここまで言うんだ。
よほどのことなんだろうよ。
ここはしばらくレティシアを信じてみようじゃないか…」

「ありがとうございます!ナターシャさん!」

ナターシャの言葉に、レティシアは嬉しそうに微笑んだ。

 
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