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第3章…side ノワール
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思った通り、この町にはたいした金持ちはいなかった。
泊まる所と食べることとちょっとした小遣い程度を提供してくれる女はすぐにみつかったが、船の修繕となると誰も良い顔はしなかった。
残念ながら、私が今までに知り合った金持ち女達とは格が違うのだ。
莫大な金がかかるのだから仕方のないことではあったが、船がなくては他の大陸に渡れない。
いや、定期船に乗れば行けないことはないのだが、運行は年に数度しかない。
なんともまどろっこしい話だ…
せっかく手に入れた船を手放すのは悔しいが、修繕費を調達出来ないのではそうするしかないのだろうか…?
乗組員達も、今後のことが不安だったのか、私に詰め寄ってきた。
「すまないが、あと十日だけ待ってくれ。
その時には、今後どうするかをはっきりと決める。」
私は、彼らにそう約束した。
しかし、船の修繕費のあて等まるでないのだ。
この分ではおそらく解雇ということになってしまうだろう。
乗組員達の給料は、船を売ればなんとかなるとは思うのだが…それも、買い手がすぐにみつかれば…の話だ…
いずれにせよ、困った状況にあることは間違いない。
私は、少しばかり離れた町へも足を伸ばしてみたが、やはりそこもしょぼくれた田舎町だった。
このあたりには大きな町も金持ちもいそうにない。
こんな所でうろうろしていても、時間の無駄以外のなにものでもないと感じた。
疲れた足をひきずりながら、私は目に付いた一軒の酒場に入った。
場末の薄汚れた小さな酒場だ。
「いらっしゃい。」
店の中には、初老のマスターがいるだけだった。
黙々とグラスを磨く彼に、私はワインを注文した。
「悪いが、ここにはワインなんてものは…」
顔をあげた主人の手が止まった。
彼は明らかに何かに驚いている。
「私の顔に何かついているのか?」
「……あ……すまん…なんでもないんだ…」
そう言いながらも彼の目は見開かれ、まじまじと私の顔をみつめている。
どう見てもなんでもない顔ではない。
「……なにかあるのか?」
「……すまないな。
実はあんたが俺の知ってる男にあまりによく似てたもんでな…」
彼の言葉に私の鼓動が突然速くなった。
「私に似た男?
……して、その男の髪の色は…?!」
「それが、不思議な話なんだが…深い蒼色なんだ。
あんたと違うのはそこだけだ…」
私はついにブルーの手掛かりを見つけたのだ…!!
泊まる所と食べることとちょっとした小遣い程度を提供してくれる女はすぐにみつかったが、船の修繕となると誰も良い顔はしなかった。
残念ながら、私が今までに知り合った金持ち女達とは格が違うのだ。
莫大な金がかかるのだから仕方のないことではあったが、船がなくては他の大陸に渡れない。
いや、定期船に乗れば行けないことはないのだが、運行は年に数度しかない。
なんともまどろっこしい話だ…
せっかく手に入れた船を手放すのは悔しいが、修繕費を調達出来ないのではそうするしかないのだろうか…?
乗組員達も、今後のことが不安だったのか、私に詰め寄ってきた。
「すまないが、あと十日だけ待ってくれ。
その時には、今後どうするかをはっきりと決める。」
私は、彼らにそう約束した。
しかし、船の修繕費のあて等まるでないのだ。
この分ではおそらく解雇ということになってしまうだろう。
乗組員達の給料は、船を売ればなんとかなるとは思うのだが…それも、買い手がすぐにみつかれば…の話だ…
いずれにせよ、困った状況にあることは間違いない。
私は、少しばかり離れた町へも足を伸ばしてみたが、やはりそこもしょぼくれた田舎町だった。
このあたりには大きな町も金持ちもいそうにない。
こんな所でうろうろしていても、時間の無駄以外のなにものでもないと感じた。
疲れた足をひきずりながら、私は目に付いた一軒の酒場に入った。
場末の薄汚れた小さな酒場だ。
「いらっしゃい。」
店の中には、初老のマスターがいるだけだった。
黙々とグラスを磨く彼に、私はワインを注文した。
「悪いが、ここにはワインなんてものは…」
顔をあげた主人の手が止まった。
彼は明らかに何かに驚いている。
「私の顔に何かついているのか?」
「……あ……すまん…なんでもないんだ…」
そう言いながらも彼の目は見開かれ、まじまじと私の顔をみつめている。
どう見てもなんでもない顔ではない。
「……なにかあるのか?」
「……すまないな。
実はあんたが俺の知ってる男にあまりによく似てたもんでな…」
彼の言葉に私の鼓動が突然速くなった。
「私に似た男?
……して、その男の髪の色は…?!」
「それが、不思議な話なんだが…深い蒼色なんだ。
あんたと違うのはそこだけだ…」
私はついにブルーの手掛かりを見つけたのだ…!!
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