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涙の卒業式
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「う、うう、がお~!」
俺は泣いた。
人目も憚らず、泣きたいだけ泣いた。
なんせ、今日、俺はこの高校を卒業するんだから。
入る時、三浪し、本来ならば卒業する18の時にようやくこの学校の門をくぐることが出来た。
待ちわびていた高校生活は最高だった。
楽しかったから、というわけではないんだが、学力不振と素行が悪かったせいで、三年留年してしまい、俺は結局、六年間、この学校に通ったんだ。
俺もようやく卒業出来るという嬉しさと、みんなの倍、通い、慣れ親しんだここを離れるという寂しさが相まって、心の中はぐちゃぐちゃになっていた。
まとまらない想いが、涙に変わって止まらない。
「う、ううぅ……」
さようなら、我が母校。
さようなら、我が青春。
これから、俺は社会人となる。
もう立派な大人だ。
成人式はもう終えてるけれど、それでも高校生という立場と、社会人ではやはり気分が全然違う。
(頑張らなくちゃな。)
ちなみに、就職先は父の経営する会社だ。
だけど、息子だということは周りには内緒だから、優遇はされないし、されたいとも思ってない。
「う、うご~!」
とにかく今は熱い涙におぼれよう。
俺は泣きながら、みんなと一緒に『仰げば尊し』を熱唱した。
俺は泣いた。
人目も憚らず、泣きたいだけ泣いた。
なんせ、今日、俺はこの高校を卒業するんだから。
入る時、三浪し、本来ならば卒業する18の時にようやくこの学校の門をくぐることが出来た。
待ちわびていた高校生活は最高だった。
楽しかったから、というわけではないんだが、学力不振と素行が悪かったせいで、三年留年してしまい、俺は結局、六年間、この学校に通ったんだ。
俺もようやく卒業出来るという嬉しさと、みんなの倍、通い、慣れ親しんだここを離れるという寂しさが相まって、心の中はぐちゃぐちゃになっていた。
まとまらない想いが、涙に変わって止まらない。
「う、ううぅ……」
さようなら、我が母校。
さようなら、我が青春。
これから、俺は社会人となる。
もう立派な大人だ。
成人式はもう終えてるけれど、それでも高校生という立場と、社会人ではやはり気分が全然違う。
(頑張らなくちゃな。)
ちなみに、就職先は父の経営する会社だ。
だけど、息子だということは周りには内緒だから、優遇はされないし、されたいとも思ってない。
「う、うご~!」
とにかく今は熱い涙におぼれよう。
俺は泣きながら、みんなと一緒に『仰げば尊し』を熱唱した。
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