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最高の彼氏
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「……綺麗だね。」
「ええ……」
普段は「ええ…」なんて言わないけど、尊さんと一緒だとついつい標準語になってしまう。
私達が今いるのは、通天閣の展望台。
だけど、私にはエッフェル塔にいるような気分に思える。
眼下に広がるのは大阪ではなくパリの街並み…セーヌ河さえ見えるような気がする。
今でもまだ信じられない。
こんな素敵な人とお付き合いが出来るなんて。
彼がうちの会社に来たのは約半年前。
東京から来た彼は、こっちの人とは違い、とても垢抜けていて…しかも、背が高くてイケメン。
はっきり言って、一目惚れに近い感情を抱いてしまった。
だけど、そんな人と私が釣り合うはずがない。
そう思って諦めていたけれど、ちょっとしたきっかけから仲良くなって…
そして、告白されたのがつい一週間程前のこと。
あまりに信じられなくて、私はその時、隠しカメラを探してしまった程だった。
今日は、初めてのデート。
まだ関西のことをあまり知らないからって、大阪らしいところに行きたいという彼の要望で新世界にやって来た。
どう考えても彼とは合わない街だけど、彼はとても楽しそうにしてくれた。
「ねぇ、これからどうしようか?
晩御飯は何食べる?」
なぜだろう?
ガムを噛んでるわけでもないのに、彼が話すとミントのような香りを感じる。
その上、彼のキラキラした瞳にみつめられ、私はまるで催眠術にかかったかのようにぼーっとなってしまう。
本当になんて素敵な人なんだろう…
もしかしたら、私は夢を見てるんだろうか?
こんな素敵な人が私の彼氏だなんて、やっぱり信じられない。
「……どうしたの?」
「え?な、なんでもない。」
「僕、串カツがいいな。」
「え?あ、あぁ、串カツ…いいね。
じゃあ、そうしようか?」
彼は天使のように愛らしく微笑んで頷く。
歩き始めた時に、伸ばされた手が私の手を握る…
その手の温もりに現実感を感じる。
あぁ、幸せ。
私は世界一の幸せ者だと思いながら、通天閣を後にした。
「ええ……」
普段は「ええ…」なんて言わないけど、尊さんと一緒だとついつい標準語になってしまう。
私達が今いるのは、通天閣の展望台。
だけど、私にはエッフェル塔にいるような気分に思える。
眼下に広がるのは大阪ではなくパリの街並み…セーヌ河さえ見えるような気がする。
今でもまだ信じられない。
こんな素敵な人とお付き合いが出来るなんて。
彼がうちの会社に来たのは約半年前。
東京から来た彼は、こっちの人とは違い、とても垢抜けていて…しかも、背が高くてイケメン。
はっきり言って、一目惚れに近い感情を抱いてしまった。
だけど、そんな人と私が釣り合うはずがない。
そう思って諦めていたけれど、ちょっとしたきっかけから仲良くなって…
そして、告白されたのがつい一週間程前のこと。
あまりに信じられなくて、私はその時、隠しカメラを探してしまった程だった。
今日は、初めてのデート。
まだ関西のことをあまり知らないからって、大阪らしいところに行きたいという彼の要望で新世界にやって来た。
どう考えても彼とは合わない街だけど、彼はとても楽しそうにしてくれた。
「ねぇ、これからどうしようか?
晩御飯は何食べる?」
なぜだろう?
ガムを噛んでるわけでもないのに、彼が話すとミントのような香りを感じる。
その上、彼のキラキラした瞳にみつめられ、私はまるで催眠術にかかったかのようにぼーっとなってしまう。
本当になんて素敵な人なんだろう…
もしかしたら、私は夢を見てるんだろうか?
こんな素敵な人が私の彼氏だなんて、やっぱり信じられない。
「……どうしたの?」
「え?な、なんでもない。」
「僕、串カツがいいな。」
「え?あ、あぁ、串カツ…いいね。
じゃあ、そうしようか?」
彼は天使のように愛らしく微笑んで頷く。
歩き始めた時に、伸ばされた手が私の手を握る…
その手の温もりに現実感を感じる。
あぁ、幸せ。
私は世界一の幸せ者だと思いながら、通天閣を後にした。
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