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鳥のグッズ(やぎ座)
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恐ろしかった…
数日は、ショックで食事も喉を通らなかった。
彼はそんな私に気遣い、とても優しく接してくれた。
あの時はきっと、よほど虫の居所が悪かったんだ…
彼は、私のことを深く愛しているがために、おかしな妄想にとりつかれただけ。
私が愛してるのは彼だとわかれば、彼はもう二度とあんなことはしないし、私を自由にしてくれる筈だ。
そんなある日、彼が、私に両親への手紙を書くように言って来た。
私の家はすでに引き払い、職場にもやめると伝えて来たという。
私には何の相談もなくそんなことをしたことに呆れたが、その上、両親に、エドガーと結婚していろんな国を転々としているというようなことを書けと言われ、私は背筋の寒くなる想いを感じた。
この男は危険だ。
私の人生を自分の自分の意のままに操ろうとしている…
早く離れないと、きっと大変なことになってしまう…
私は、決断した。
今度は失敗しないように、外からの助けを求めることにした。
メイドにルビーのイヤリングを持たせ、友人への手紙をそっと託けた。
しかし、その手紙は、友人ではなく、エドガーの元へ届いた。
メイドはルビーのイヤリングくらいでは、エドガーを裏切らなかったのだ。
「これは何の真似だ!
なぜ、君は、そんなにもここを出ようとする!?
それほど会いたい男がいるのか!」
「そ…そんな男性なんていないわ。
私が愛してるのはあなただけなんだから!
ただ……私は父さんや母さんにあんな嘘を吐くのがいやで…うっ!」
私の話が終わらないうちに、彼の拳が私のみぞおちに深く入った。
そこから続く彼の制裁は、最初の時とは比べ物にならない酷いもので…
耐え難い程の痛みと恐怖で、私は早く死なせてくれと祈った程だった。
*
(ここは……)
目が覚めたのはおかしな場所だった。
まだぼんやりとしているせいか、私にはそこが家の中なのか外なのかよくわからない。
身体のあちこちが激しく痛み、胸のあたりがムカムカとしてとてもいやな気分だった。
「小鳥ちゃんはお寝坊さんだね…三日も眠ってたんだよ。」
すぐ傍にエドガーがいるのに気付き、私は恐怖に思わず逃げようとしたが身体が痛くてうまく動かせなかった。
腕や足の固定された場所はきっと骨が折れたのだろうと思った。
ふと見ると、エドガーの拳にも包帯が巻かれていた。
「悪い事をすると罰はどんどん重くなるよ…」
「ご、ごめんなさい…わ、私……」
私にはすでにエドガーを直視する勇気もなくなっていた。
声を聞くだけでも恐ろしさに涙が滲む。
数日は、ショックで食事も喉を通らなかった。
彼はそんな私に気遣い、とても優しく接してくれた。
あの時はきっと、よほど虫の居所が悪かったんだ…
彼は、私のことを深く愛しているがために、おかしな妄想にとりつかれただけ。
私が愛してるのは彼だとわかれば、彼はもう二度とあんなことはしないし、私を自由にしてくれる筈だ。
そんなある日、彼が、私に両親への手紙を書くように言って来た。
私の家はすでに引き払い、職場にもやめると伝えて来たという。
私には何の相談もなくそんなことをしたことに呆れたが、その上、両親に、エドガーと結婚していろんな国を転々としているというようなことを書けと言われ、私は背筋の寒くなる想いを感じた。
この男は危険だ。
私の人生を自分の自分の意のままに操ろうとしている…
早く離れないと、きっと大変なことになってしまう…
私は、決断した。
今度は失敗しないように、外からの助けを求めることにした。
メイドにルビーのイヤリングを持たせ、友人への手紙をそっと託けた。
しかし、その手紙は、友人ではなく、エドガーの元へ届いた。
メイドはルビーのイヤリングくらいでは、エドガーを裏切らなかったのだ。
「これは何の真似だ!
なぜ、君は、そんなにもここを出ようとする!?
それほど会いたい男がいるのか!」
「そ…そんな男性なんていないわ。
私が愛してるのはあなただけなんだから!
ただ……私は父さんや母さんにあんな嘘を吐くのがいやで…うっ!」
私の話が終わらないうちに、彼の拳が私のみぞおちに深く入った。
そこから続く彼の制裁は、最初の時とは比べ物にならない酷いもので…
耐え難い程の痛みと恐怖で、私は早く死なせてくれと祈った程だった。
*
(ここは……)
目が覚めたのはおかしな場所だった。
まだぼんやりとしているせいか、私にはそこが家の中なのか外なのかよくわからない。
身体のあちこちが激しく痛み、胸のあたりがムカムカとしてとてもいやな気分だった。
「小鳥ちゃんはお寝坊さんだね…三日も眠ってたんだよ。」
すぐ傍にエドガーがいるのに気付き、私は恐怖に思わず逃げようとしたが身体が痛くてうまく動かせなかった。
腕や足の固定された場所はきっと骨が折れたのだろうと思った。
ふと見ると、エドガーの拳にも包帯が巻かれていた。
「悪い事をすると罰はどんどん重くなるよ…」
「ご、ごめんなさい…わ、私……」
私にはすでにエドガーを直視する勇気もなくなっていた。
声を聞くだけでも恐ろしさに涙が滲む。
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