ラッキーアイテムお題短編集4

ルカ(聖夜月ルカ)

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鳥のグッズ(やぎ座)

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「カトリーヌ、お誕生日おめでとう!」

「ありがとう、エドガー。」

テーブルの上には食べきれない程のご馳走と大輪の薔薇の花。
私の首には、深い海のような大粒のサファイアのネックレスが飾られた。

私がここへ来て三度目の誕生日…
私はこの日が一番嫌い。
無理な祈りとわかりつつ、もう来ないでといつも天に願う…







「ご一緒して構いませんか?」

「え…?あ……あぁ、どうぞ。」

仕事の帰り、ふと立ち寄ったカフェでぼんやりしている所に声をかけて来たのがエドガーだった。

一目で育ちの良さの感じられるその所作と、穏やかで端正な顔立ち…
身に付けているものがどれも高価なものだということも私には一目でわかった。



他愛ない会話も、彼という存在のお陰で楽しく感じられた。
カフェを出て、彼が連れて行ってくれたのは、私が一度も入ったことのない高級なレストランだった。
見たこともないような料理が並び、舌をとろけさせるようなワインに私は酔い知れた。
彼は私をとても大切に扱ってくれたし、私は思い掛けないこの出会いに夢心地だった。



それからも、私はエドガーと度々会うようになった。
自分で言うのもなんだけど、私は子供の頃から美人だともてはやされ、男性から言い寄られることも多かった。
だけど、彼ほど素敵な男性は一人もいなかった。
見た目だけではなく、様々な面で彼は誰よりも秀でており、完璧な男性と思えた。
こんな人と結婚出来たらどれほど幸せになれるだろう…私はいつしかそんなことを想像するようになっていた。



そんなある日、エドガーは別荘に行こうと言い出した。
ちょうどバカンスの時期でもあり、私は二つ返事で承諾した。







「まぁ、なんて素敵な場所なの…!」

そこは深い森を抜けた先にある古城だった。
あたりの土地もすべてエドガーのものらしく、彼は私が思い描いていたよりも遥かにお金持ちだということもわかった。



どこを見ても出るのは、ただただ、ため息ばかり…
本来なら言葉を交わすことさえなかったであろう、私とは違う世界に住む人と、私は今これほど近くにいる。
そのことが自分でも信じられない想いだった。



一体、幾部屋あるのかわからない城の中を歩いているうちに、私はあることに気が付いた。
どの部屋にも小鳥の柄の敷き物が敷かれていたり、カーテンの柄に小鳥が描かれていたり、小鳥の置きものがあったりするのだ。



(そういえば…)



私は今頃になって思い出した。
彼の靴下に鳥の柄がついていたり、ネクタイピンに鳥が使われていたことに。



(そうか…エドガーは小鳥が好きなのね…
優しい彼らしい趣味だわ…)



そんなことですら、彼への印象が良くなってしまう。
私は、いつの間にかすっかり彼の虜となっていた。 
 
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