ステルラ・トランスウォランス~ぼくとロジャーとメテオール

ルカ(聖夜月ルカ)

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本編

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「流れ星は、あなたには何か、とても重大な意味を持つのですね?」

「……そうですね。」

「私はただ星が好きで…それで、昔から星のことを勉強、研究して来ました。
ですが、調べれば調べるほど、星というものは興味深く、離れられなくなるのです。」

ロイドは、どこか夢見るように呟いた。



「たまに、私のことを聞き込んで、星が好きだという若者がここに来ます。
ですが、しばらくすると、皆いなくなってしまうのです。
助手ということを良い事に、用事を言いつけすぎたのかもしれません。
賃金も払わずにそんなことをさせたら、そりゃあ誰だって嫌になりますよね。
天体についての執筆で、僅かな収入を得るだけですから、使用人すら雇えないのです。
両親もあの世でさぞかし嘆いていることでしょう。」

ロイドは苦笑し、お茶を一口すすった。
彼は相当、星が好きなのだろう。
屋敷の広さから考えて、彼の家は元々は裕福で、だからこそ、今まで研究一筋でやってこられたのだろう。



「良かったら、星を見てみませんか?」

「え?」

「さぁ、こちらです。」



僕の答えを聞く前に、彼は歩き出していた。
まさかそれを無視するわけにもいかず、僕は彼の後について行く。
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