186 / 221
186
しおりを挟む
「麗華、朝宮さん、おめでとう。」
「柚希、ひとみさん、来てくれてありがとう!」
式がすみ、会場を出る前に少しだけ、話す機会があった。
「なぁ、今晩、ちょっと飲まへん?」
「え?でも、君たちも忙しいんじゃ…」
「ちょっとだけやから、大丈夫やて。じゃ、7時にここのバーで。」
次から次に人が来るから、それだけ話して、私達は新郎新婦の傍から離れた。
「7時まで、どこかで時間を潰そう。」
「そうですね。」
とはいっても、またホテルに戻って来なくてはいけないし、そう遠くへは行けない。
私達は近くのデパートに向かった。
デパートで、ウィンドウショッピングを楽しみながら、時間を潰す。
「あ、たこ焼きのキーホルダーだ!」
「君はおかしなものに反応するんだな。」
柚希さんが笑ってる。
「お土産に買います。」
「いくつ?」
「えっと……」
結局、たくさんのキーホルダーは柚希さんが買ってくれた。
「お茶でも飲もうか。」
私達はデパート内のカフェに入った。
「……麗華さん、すごく綺麗でしたね。」
「そうだね、彼女はまさに大輪の薔薇だね。」
あまりに素直な柚希さんの言葉に、ジェラシーみたいなものを感じてしまった。
「じゃあ、私はなんですか?花でいうと私は…」
柚希さんは、少し困ったような顔をして微笑んだ。
「柚希、ひとみさん、来てくれてありがとう!」
式がすみ、会場を出る前に少しだけ、話す機会があった。
「なぁ、今晩、ちょっと飲まへん?」
「え?でも、君たちも忙しいんじゃ…」
「ちょっとだけやから、大丈夫やて。じゃ、7時にここのバーで。」
次から次に人が来るから、それだけ話して、私達は新郎新婦の傍から離れた。
「7時まで、どこかで時間を潰そう。」
「そうですね。」
とはいっても、またホテルに戻って来なくてはいけないし、そう遠くへは行けない。
私達は近くのデパートに向かった。
デパートで、ウィンドウショッピングを楽しみながら、時間を潰す。
「あ、たこ焼きのキーホルダーだ!」
「君はおかしなものに反応するんだな。」
柚希さんが笑ってる。
「お土産に買います。」
「いくつ?」
「えっと……」
結局、たくさんのキーホルダーは柚希さんが買ってくれた。
「お茶でも飲もうか。」
私達はデパート内のカフェに入った。
「……麗華さん、すごく綺麗でしたね。」
「そうだね、彼女はまさに大輪の薔薇だね。」
あまりに素直な柚希さんの言葉に、ジェラシーみたいなものを感じてしまった。
「じゃあ、私はなんですか?花でいうと私は…」
柚希さんは、少し困ったような顔をして微笑んだ。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
わたしは夫のことを、愛していないのかもしれない
鈴宮(すずみや)
恋愛
孤児院出身のアルマは、一年前、幼馴染のヴェルナーと夫婦になった。明るくて優しいヴェルナーは、日々アルマに愛を囁き、彼女のことをとても大事にしている。
しかしアルマは、ある日を境に、ヴェルナーから甘ったるい香りが漂うことに気づく。
その香りは、彼女が勤める診療所の、とある患者と同じもので――――?
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
心の声が聞こえる私は、婚約者から嫌われていることを知っている。
木山楽斗
恋愛
人の心の声が聞こえるカルミアは、婚約者が自分のことを嫌っていることを知っていた。
そんな婚約者といつまでも一緒にいるつもりはない。そう思っていたカルミアは、彼といつか婚約破棄すると決めていた。
ある時、カルミアは婚約者が浮気していることを心の声によって知った。
そこで、カルミアは、友人のロウィードに協力してもらい、浮気の証拠を集めて、婚約者に突きつけたのである。
こうして、カルミアは婚約破棄して、自分を嫌っている婚約者から解放されるのだった。
離縁の脅威、恐怖の日々
月食ぱんな
恋愛
貴族同士は結婚して三年。二人の間に子が出来なければ離縁、もしくは夫が愛人を持つ事が許されている。そんな中、公爵家に嫁いで結婚四年目。二十歳になったリディアは子どもが出来す、離縁に怯えていた。夫であるフェリクスは昔と変わらず、リディアに優しく接してくれているように見える。けれど彼のちょっとした言動が、「完璧な妻ではない」と、まるで自分を責めているように思えてしまい、リディアはどんどん病んでいくのであった。題名はホラーですがほのぼのです。
※物語の設定上、不妊に悩む女性に対し、心無い発言に思われる部分もあるかと思います。フィクションだと割り切ってお読み頂けると幸いです。
※なろう様、ノベマ!様でも掲載中です。
奪われたものは、もう返さなくていいです
gacchi
恋愛
幼い頃、母親が公爵の後妻となったことで公爵令嬢となったクラリス。正式な養女とはいえ、先妻の娘である義姉のジュディットとは立場が違うことは理解していた。そのため、言われるがままにジュディットのわがままを叶えていたが、学園に入学するようになって本当にこれが正しいのか悩み始めていた。そして、その頃、双子である第一王子アレクシスと第二王子ラファエルの妃選びが始まる。どちらが王太子になるかは、その妃次第と言われていたが……
貧乏大家族の私が御曹司と偽装結婚⁈
玖羽 望月
恋愛
朝木 与織子(あさぎ よりこ) 22歳
大学を卒業し、やっと憧れの都会での生活が始まった!と思いきや、突然降って湧いたお見合い話。
でも、これはただのお見合いではないらしい。
初出はエブリスタ様にて。
また番外編を追加する予定です。
シリーズ作品「恋をするのに理由はいらない」公開中です。
表紙は、「かんたん表紙メーカー」様https://sscard.monokakitools.net/covermaker.htmlで作成しました。
出逢いがしらに恋をして 〜一目惚れした超イケメンが今日から上司になりました〜
泉南佳那
恋愛
高橋ひよりは25歳の会社員。
ある朝、遅刻寸前で乗った会社のエレベーターで見知らぬ男性とふたりになる。
モデルと見まごうほど超美形のその人は、その日、本社から移動してきた
ひよりの上司だった。
彼、宮沢ジュリアーノは29歳。日伊ハーフの気鋭のプロジェクト・マネージャー。
彼に一目惚れしたひよりだが、彼には本社重役の娘で会社で一番の美人、鈴木亜矢美の花婿候補との噂が……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる