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080 : 守り刀
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「おはよう、昨夜は助かったよ。
ありがとう!」
「いや…たいしたことではない。」
昨夜の雨は、朝にはすっかり上がっていた。
外では、もう皆が家畜の世話や朝食の準備に取り掛かっていた。
私達も、なにか手伝おうかと考えてうろうろしている間に、すでに朝食の準備は整っていた。
私達は、まず、族長の所へ連れていかれた。
族長は小柄だが、どこか貫禄を感じる白髪の男で、私達と挨拶を交わし、客人として歓迎すると言ってくれた。
「へぇ~、あんたらが遊牧民なのか~…」
「昨日、ここへ着いたばかりだ。」
「俺、遊牧民に会うのは初めてなんだ。」
「私達も、山で人に会うことは珍しい。」
二十人弱の人々が、数ヶ所に分かれて朝食を採った。
昨夜、私達と話したのはイリアスという青年だった。
年の頃は二十代半ばと言った所だろうか?
浅黒い肌に精悍な顔つきをしている。
「あ……」
少し離れた所に、クロワと昨夜のダフネがいた。
「俺、昨夜、あの人に殺されかけたんだぜ!」
「……なぜだ?」
「それは、こちらが悪かったんだ。
リュックが、いきなり彼女のテントに飛びこんだから。」
「殺されずに済んで幸いだったな。
ダフネは気の強い女だ。
侵入者は許さない。」
「でも、兄貴の恋人なんだぜ!」
昨夜同じテントにいた若い男が横から口を挟んだ。
「ペーター、余計なことを言うな。」
「へぇ…そうなのか。
確かに、えらくべっぴんだな。」
「それだけじゃない。
ダフネは踊りがすごくうまいんだ。
怖いけど、皆の憧れの女なんだぜ!」
「ペーター!!」
ペーターのおしゃべりは、イリアスに叱られても、止まらなかった。
リュックとペーターのやりとりを見ていると、ジョセフのことを思い出してしまった。
あの時のように、二人はひっきりなしにしゃべっている。
食事の後、クロワと家畜の群れを見ていると、イリアスが私達の所へやってきた。
「マルタン、君達はすぐに出発するのか?」
「え…と。まぁ、そのつもりですが…?」
そう言いながら、私はクロワの方を見た。
「何かあるのですか?」
「族長が、あんた達をもてなす宴を今夜行いたいと言っている。」
「族長さんが…
では、ありがたくお受けしましょう。」
「わかりました。では、そのように伝えます。」
ありがとう!」
「いや…たいしたことではない。」
昨夜の雨は、朝にはすっかり上がっていた。
外では、もう皆が家畜の世話や朝食の準備に取り掛かっていた。
私達も、なにか手伝おうかと考えてうろうろしている間に、すでに朝食の準備は整っていた。
私達は、まず、族長の所へ連れていかれた。
族長は小柄だが、どこか貫禄を感じる白髪の男で、私達と挨拶を交わし、客人として歓迎すると言ってくれた。
「へぇ~、あんたらが遊牧民なのか~…」
「昨日、ここへ着いたばかりだ。」
「俺、遊牧民に会うのは初めてなんだ。」
「私達も、山で人に会うことは珍しい。」
二十人弱の人々が、数ヶ所に分かれて朝食を採った。
昨夜、私達と話したのはイリアスという青年だった。
年の頃は二十代半ばと言った所だろうか?
浅黒い肌に精悍な顔つきをしている。
「あ……」
少し離れた所に、クロワと昨夜のダフネがいた。
「俺、昨夜、あの人に殺されかけたんだぜ!」
「……なぜだ?」
「それは、こちらが悪かったんだ。
リュックが、いきなり彼女のテントに飛びこんだから。」
「殺されずに済んで幸いだったな。
ダフネは気の強い女だ。
侵入者は許さない。」
「でも、兄貴の恋人なんだぜ!」
昨夜同じテントにいた若い男が横から口を挟んだ。
「ペーター、余計なことを言うな。」
「へぇ…そうなのか。
確かに、えらくべっぴんだな。」
「それだけじゃない。
ダフネは踊りがすごくうまいんだ。
怖いけど、皆の憧れの女なんだぜ!」
「ペーター!!」
ペーターのおしゃべりは、イリアスに叱られても、止まらなかった。
リュックとペーターのやりとりを見ていると、ジョセフのことを思い出してしまった。
あの時のように、二人はひっきりなしにしゃべっている。
食事の後、クロワと家畜の群れを見ていると、イリアスが私達の所へやってきた。
「マルタン、君達はすぐに出発するのか?」
「え…と。まぁ、そのつもりですが…?」
そう言いながら、私はクロワの方を見た。
「何かあるのですか?」
「族長が、あんた達をもてなす宴を今夜行いたいと言っている。」
「族長さんが…
では、ありがたくお受けしましょう。」
「わかりました。では、そのように伝えます。」
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