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069 : 至福の喜び
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次の日、私は仕事の合間にクロワを訪ね、リュックが今週一杯で農場をやめると言っていることを手短に話した。
クロワもそうするということで、私達は早々に町を離れることが決まってしまった。
そして、それから瞬く間に月日は流れ、農場で働く最後の日もあっという間に過ぎ去った。
「リュック、本当に良いのか?
後悔しないのか?よく考えてみたのか?」
「あぁ、構わない。
俺の気持ちは、揺らがない。
明日からはまた気分を入れ替えて海底神殿探しに頑張ろうぜ!」
「……そうか…」
リュックの決意は、相当に固いもののようだった。
もったいないという気持ちと、また彼と旅が出来る嬉しさの入り混じった複雑な気持ちを感じながら、何か私に出来る事はないかと考えた。
「そうだ、リュック!
出発は、あさってにしよう!
明日は、ナディアと一日過ごして、そして次の日に旅立てば良いじゃないか!」
「良いんだ。
俺はもう気持ちの整理はついてるんだ。」
「そうじゃない…ナディアのためだ…」
「ナディアの…?」
「そうだ。
ナディアは、ずっと君を待つと言ってるんだろう?
君が海底神殿を探しに行く事にも、反対はしなかったんだろう?
そんな彼女に、少しくらい楽しい思い出を作ってあげても良いんじゃないか?
彼女は、君のことが好きなんだぞ。」
「……そうか……それもそうだな。
じゃあ、明日はナディアと一緒に過ごすよ。」
*
「じゃあ、行って来るよ。」
「あぁ、頑張って来いよ!」
次の朝早くに起きたリュックは、私に向かって手を振りながらドニスの屋敷に走って行った。
クロワもそうするということで、私達は早々に町を離れることが決まってしまった。
そして、それから瞬く間に月日は流れ、農場で働く最後の日もあっという間に過ぎ去った。
「リュック、本当に良いのか?
後悔しないのか?よく考えてみたのか?」
「あぁ、構わない。
俺の気持ちは、揺らがない。
明日からはまた気分を入れ替えて海底神殿探しに頑張ろうぜ!」
「……そうか…」
リュックの決意は、相当に固いもののようだった。
もったいないという気持ちと、また彼と旅が出来る嬉しさの入り混じった複雑な気持ちを感じながら、何か私に出来る事はないかと考えた。
「そうだ、リュック!
出発は、あさってにしよう!
明日は、ナディアと一日過ごして、そして次の日に旅立てば良いじゃないか!」
「良いんだ。
俺はもう気持ちの整理はついてるんだ。」
「そうじゃない…ナディアのためだ…」
「ナディアの…?」
「そうだ。
ナディアは、ずっと君を待つと言ってるんだろう?
君が海底神殿を探しに行く事にも、反対はしなかったんだろう?
そんな彼女に、少しくらい楽しい思い出を作ってあげても良いんじゃないか?
彼女は、君のことが好きなんだぞ。」
「……そうか……それもそうだな。
じゃあ、明日はナディアと一緒に過ごすよ。」
*
「じゃあ、行って来るよ。」
「あぁ、頑張って来いよ!」
次の朝早くに起きたリュックは、私に向かって手を振りながらドニスの屋敷に走って行った。
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