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062 : 恩赦
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リュックの言う通りだ。
もしも、本当にパスカルが殺ってないのだとしたら…
誰かの身代わりに殺人者の汚名を着せられ、そして二十年近くも投獄されていたのだとしたら、こんなにひどい話はない。
その時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞ…」
「あ、あなたは…!」
「ノエルさん!!では、この方はやはりパスカルさんだったのですか?」
部屋に入って来たのは隣町の神父だった。
神父はあの男のことが気になり、様子を見に来たということだった。
「パスカルさんはとても信心深いお優しい方でした。
毎週、日曜日には奥様とご一緒に礼拝に来られてました。
殺人の話を聞いた時も、私はとても信じられない想いでした。
いえ、今でも私はパスカルさんが人を殺してしまったとは思えないのです。
きっと、真犯人は他にいる…そう思えてならないのです。」
「ありがとうございます、神父様。
そんな風に言っていただけると、私達も救われる想いです。
そうそう、ご紹介しておかなくては…
娘のジャクリーヌです。」
「えっ!娘さん…?あの小さかったお嬢ちゃんが…!
おぉ…パスカルさんはこんなにも長い間、罪人として苦しい日々を過ごして来られたのですね…
なんと、お気の毒な…」
神父は、目頭の涙をそっと拭った。
「しかし、パスカルさんはなぜこんな所に…?
ま、まさか、脱走されたのでは…!?」
「だ、脱走?まさか!!」
「だけど、神父さんの言う通りかもしれないぞ。
そうでなけりゃ、出て来られるはずないんだろ?」
「そ、そんな…」
その時だった。
パスカルの瞳がゆっくりと開いたのは。
「あ、あなた!気が付いたの?!」
「ノエル……!
ここはどこなんだ?
私は…なぜここへ?」
パスカルは、まだ混乱しているようだったが、しばらくすると落ちつきを取り戻し、ここへ来るまでのことも思い出したようだった。
そして、ここに至った経緯についてゆっくりと話し出した。
もしも、本当にパスカルが殺ってないのだとしたら…
誰かの身代わりに殺人者の汚名を着せられ、そして二十年近くも投獄されていたのだとしたら、こんなにひどい話はない。
その時、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
「どうぞ…」
「あ、あなたは…!」
「ノエルさん!!では、この方はやはりパスカルさんだったのですか?」
部屋に入って来たのは隣町の神父だった。
神父はあの男のことが気になり、様子を見に来たということだった。
「パスカルさんはとても信心深いお優しい方でした。
毎週、日曜日には奥様とご一緒に礼拝に来られてました。
殺人の話を聞いた時も、私はとても信じられない想いでした。
いえ、今でも私はパスカルさんが人を殺してしまったとは思えないのです。
きっと、真犯人は他にいる…そう思えてならないのです。」
「ありがとうございます、神父様。
そんな風に言っていただけると、私達も救われる想いです。
そうそう、ご紹介しておかなくては…
娘のジャクリーヌです。」
「えっ!娘さん…?あの小さかったお嬢ちゃんが…!
おぉ…パスカルさんはこんなにも長い間、罪人として苦しい日々を過ごして来られたのですね…
なんと、お気の毒な…」
神父は、目頭の涙をそっと拭った。
「しかし、パスカルさんはなぜこんな所に…?
ま、まさか、脱走されたのでは…!?」
「だ、脱走?まさか!!」
「だけど、神父さんの言う通りかもしれないぞ。
そうでなけりゃ、出て来られるはずないんだろ?」
「そ、そんな…」
その時だった。
パスカルの瞳がゆっくりと開いたのは。
「あ、あなた!気が付いたの?!」
「ノエル……!
ここはどこなんだ?
私は…なぜここへ?」
パスカルは、まだ混乱しているようだったが、しばらくすると落ちつきを取り戻し、ここへ来るまでのことも思い出したようだった。
そして、ここに至った経緯についてゆっくりと話し出した。
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