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055 : 果樹園
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「なんじゃ、この金は!」
「大金じゃないか!」
「これはあの甘い果物を売った金さ!」
「なんと!あの果物がこんな大金になったというのか!」
「そうさ!でも、果樹園の主人はこれからあの果物で大儲けをするんだ。
このくらいもらったってたいしたことはないさ。」
「あの果物がのぅ…」
ローズは札束をみつめながら、頭をひねっている。
「ばあさんの言った通り、あの果物の種は元気に芽を出してくれた。
本当に手間のかからない木なんだな。」
「そうさ。
あの果物の世話をする奴なんぞ、昔からこの島には誰もおらんが、毎年食べきれないほどの実を付けてくれるんじゃ。」
「ばあさんとおんなじで丈夫だってことだな。」
「そういうことじゃな。」
「そういえば、リュック、あの果物の名前を…」
「果物の名前?!」
「あ!俺達、もう戻らないといけないんだ。
果樹園での仕事があるからな。
さ、帰るぜ、マルタン!」
「今、来たばかりじゃないか!」
「果樹園の主人がうるさくてな。
いますぐ帰っても数日休みを取ることになるんだから。
本当に不便な島だなぁ…」
「お待ち。
帰るなら、これを持って行ってもらわんとな。」
そう言うと、ローズは、札束をリュックの目の前に差し出した。
「何言ってんだ!
これはばあさんの金だ。
金は持ってても邪魔にはならない。
この先、どこで必要になるかわからないんだから持っとけよ!」
「馬鹿たれ!
この先も金が必要になることなんざ、ありゃあせん!
それにこの金はあんたに返すといっとるんじゃあないぞ!
おまえさんに投資するんじゃ。」
「投資?」
「そうじゃ。
あんたが、海底神殿の宝をみつけるための資金にしておくれ。
その代わり、宝がみつかったら、その時はがっぽりいただくからのぅ。」
「そんなこと言ったっていつみつかるか…
それに宝があるかどうかもわからないんだぜ!」
「前にもゆーたが、ここにいたら金なんざぁ、ただの紙切れと同じなんじゃ。
わしはあんたらの夢に投資する。
そうすりゃあ、あんたらがいつかものすごい宝をみつけてくれることを毎日夢見る事が出来るってわけじゃ。
……それにな、この先、金が必要になることがあるのはわしではなくあんたらの方じゃ。
金は邪魔にはならん!
持っていくんじゃ!」
「なんだよ、ばあさん…俺の真似して…」
「大金じゃないか!」
「これはあの甘い果物を売った金さ!」
「なんと!あの果物がこんな大金になったというのか!」
「そうさ!でも、果樹園の主人はこれからあの果物で大儲けをするんだ。
このくらいもらったってたいしたことはないさ。」
「あの果物がのぅ…」
ローズは札束をみつめながら、頭をひねっている。
「ばあさんの言った通り、あの果物の種は元気に芽を出してくれた。
本当に手間のかからない木なんだな。」
「そうさ。
あの果物の世話をする奴なんぞ、昔からこの島には誰もおらんが、毎年食べきれないほどの実を付けてくれるんじゃ。」
「ばあさんとおんなじで丈夫だってことだな。」
「そういうことじゃな。」
「そういえば、リュック、あの果物の名前を…」
「果物の名前?!」
「あ!俺達、もう戻らないといけないんだ。
果樹園での仕事があるからな。
さ、帰るぜ、マルタン!」
「今、来たばかりじゃないか!」
「果樹園の主人がうるさくてな。
いますぐ帰っても数日休みを取ることになるんだから。
本当に不便な島だなぁ…」
「お待ち。
帰るなら、これを持って行ってもらわんとな。」
そう言うと、ローズは、札束をリュックの目の前に差し出した。
「何言ってんだ!
これはばあさんの金だ。
金は持ってても邪魔にはならない。
この先、どこで必要になるかわからないんだから持っとけよ!」
「馬鹿たれ!
この先も金が必要になることなんざ、ありゃあせん!
それにこの金はあんたに返すといっとるんじゃあないぞ!
おまえさんに投資するんじゃ。」
「投資?」
「そうじゃ。
あんたが、海底神殿の宝をみつけるための資金にしておくれ。
その代わり、宝がみつかったら、その時はがっぽりいただくからのぅ。」
「そんなこと言ったっていつみつかるか…
それに宝があるかどうかもわからないんだぜ!」
「前にもゆーたが、ここにいたら金なんざぁ、ただの紙切れと同じなんじゃ。
わしはあんたらの夢に投資する。
そうすりゃあ、あんたらがいつかものすごい宝をみつけてくれることを毎日夢見る事が出来るってわけじゃ。
……それにな、この先、金が必要になることがあるのはわしではなくあんたらの方じゃ。
金は邪魔にはならん!
持っていくんじゃ!」
「なんだよ、ばあさん…俺の真似して…」
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