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045 : 廃坑の宝
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「どうした!?なにかあったのか?」
私とリュックが出口へ向かうと、待ち構えたジョセフが廃坑の外へと私達を導いた。
「爺さん、一体、どうしたんだよ!」
「とにかく、こっちへ!」
少し離れた所にクロワがぽつねんと立っていた。
「ここなんじゃ!」
「ここがどうしたんだ?」
一見すると特に変わった様子は見うけられないが、よく見るとそのあたりは少し土砂が崩れたようにも見える。
だが、それがなんだというのだろう?
「ここがどうしたっていうんだ?」
私の疑問をリュックが言葉にしてくれた。
「わしもまったく気付かなかったんじゃが…この娘さんがこの場所がおかしいと言い出してな。」
「おかしいって…クロワさん、ここの何がおかしいんだ?」
「私の思い過ごしかもしれないんだけど…この一帯だけ土が違うと思わない?」
「それは、ここに上から土砂が落ちてきたからじゃないのか?
大雨かなにかで…」
「でも、ここだけよ。
それに…」
クロワはあたりを拳で叩いて見せた。
「ほら…音がおかしいでしょう?」
「おかしいのか?俺にはどうおかしいのかわからないけど…
マルタン、どう思う?」
「いや、私にもよくはわからないが、言われてみれば確かにここだけ土が違うような気はするな。」
「でも、それがなんだって言うんだ?
……あ!……ま、まさか、ここに宝があるってのか?!」
「だめもとじゃ!とりあえず、掘ってみよう!」
そういうとジョセフはいつの間にか私達が廃坑の入口に置いてきたつるはしとシャベルを手にしていた。
ジョセフがつるはしをふるい、リュックがシャベルで掘る。
私にはもう道具がなかったため、クロワと二人でその様子をただ見守るだけだった。
二人が汗を流し始めた頃、ジョセフの一振りで唐突に目の前の土砂が崩れた。
「おぉっっ!」
中は空洞になっていた。
それを機に、その場はにわかに活気付き、二人は土砂を払いのける速度を上げた。
やっと人が一人入れるような大きさになった時のことだった。
最初に足を踏み入れたリュックが、不意に大きな叫び声を上げた!
私とリュックが出口へ向かうと、待ち構えたジョセフが廃坑の外へと私達を導いた。
「爺さん、一体、どうしたんだよ!」
「とにかく、こっちへ!」
少し離れた所にクロワがぽつねんと立っていた。
「ここなんじゃ!」
「ここがどうしたんだ?」
一見すると特に変わった様子は見うけられないが、よく見るとそのあたりは少し土砂が崩れたようにも見える。
だが、それがなんだというのだろう?
「ここがどうしたっていうんだ?」
私の疑問をリュックが言葉にしてくれた。
「わしもまったく気付かなかったんじゃが…この娘さんがこの場所がおかしいと言い出してな。」
「おかしいって…クロワさん、ここの何がおかしいんだ?」
「私の思い過ごしかもしれないんだけど…この一帯だけ土が違うと思わない?」
「それは、ここに上から土砂が落ちてきたからじゃないのか?
大雨かなにかで…」
「でも、ここだけよ。
それに…」
クロワはあたりを拳で叩いて見せた。
「ほら…音がおかしいでしょう?」
「おかしいのか?俺にはどうおかしいのかわからないけど…
マルタン、どう思う?」
「いや、私にもよくはわからないが、言われてみれば確かにここだけ土が違うような気はするな。」
「でも、それがなんだって言うんだ?
……あ!……ま、まさか、ここに宝があるってのか?!」
「だめもとじゃ!とりあえず、掘ってみよう!」
そういうとジョセフはいつの間にか私達が廃坑の入口に置いてきたつるはしとシャベルを手にしていた。
ジョセフがつるはしをふるい、リュックがシャベルで掘る。
私にはもう道具がなかったため、クロワと二人でその様子をただ見守るだけだった。
二人が汗を流し始めた頃、ジョセフの一振りで唐突に目の前の土砂が崩れた。
「おぉっっ!」
中は空洞になっていた。
それを機に、その場はにわかに活気付き、二人は土砂を払いのける速度を上げた。
やっと人が一人入れるような大きさになった時のことだった。
最初に足を踏み入れたリュックが、不意に大きな叫び声を上げた!
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