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031 : 呪縛
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年月が経てば経つほど、俺とまわりの奴らの更け方に大きく差が付いてきた。
そのことは、俺自身もはっきりと気が付いていた。
もう気のせいなんかじゃない。
俺は、あの緑の玉を飲み始めてから病気をしていないだけじゃなかった。
年をとっていないんだ。
ちび共に出会った二十歳過ぎの頃から、俺の身体は年を取るのを忘れている。
もちろん、そのことについて、ちびに話を聞いた。
だが、やはり同じだった。
奴は、何を聞いても鸚鵡のように「良いものを飲んでたらおまえは大丈夫!」と繰り返すばかりだった。
しかし、これではっきりした。
俺は年を取らない。
あの緑の玉を飲み続けている限り、俺は年を取らないんだ。
年をとらないと言うことは、きっと死にもしないってことだ!
俺は誰もが夢見る不老不死の身体をいつの間にか手に入れていたんだ!
そのことを実感した俺は、自分が特別な人間であるということが、急に誇らしく思えて来た。
この事実を知ったら、みんなどれほどうらやましがることだろう!?
いや、羨ましがるだけじゃあすまない。
どうやってそうなれたのかを、なんとか聞き出そうと躍起になるはずだ!
自分もそうなるために、大金を積む奴や脅しをかけてくる奴もいるかもしれない。
ちび達のことは口が裂けても言ってはいけない!
ちび達のことが広まれば、奴らは警戒して姿を表さなくなるようになるかもしれない。
そうなったら、俺は緑の玉を…不老不死の身体の源を失ってしまうのだから。
俺は、店を貸しに出して、きのこの山の奥に引っ込んだ。
生活は、店の賃料とこのあたりの山菜やきのこをちょっと先の町に売りに行ってあとは自給自足でなんとかやりくり出来る。
ちび達の町へ行くため船に乗る時も変装をして乗りこむようにし、相変わらず俺はあの森に通いつづけていた。
それからの歳月はあっという間だった。
しかし、七十を過ぎた頃、俺はこんな人生、何の意味もないものだと感じるようになっていた。
そのことは、俺自身もはっきりと気が付いていた。
もう気のせいなんかじゃない。
俺は、あの緑の玉を飲み始めてから病気をしていないだけじゃなかった。
年をとっていないんだ。
ちび共に出会った二十歳過ぎの頃から、俺の身体は年を取るのを忘れている。
もちろん、そのことについて、ちびに話を聞いた。
だが、やはり同じだった。
奴は、何を聞いても鸚鵡のように「良いものを飲んでたらおまえは大丈夫!」と繰り返すばかりだった。
しかし、これではっきりした。
俺は年を取らない。
あの緑の玉を飲み続けている限り、俺は年を取らないんだ。
年をとらないと言うことは、きっと死にもしないってことだ!
俺は誰もが夢見る不老不死の身体をいつの間にか手に入れていたんだ!
そのことを実感した俺は、自分が特別な人間であるということが、急に誇らしく思えて来た。
この事実を知ったら、みんなどれほどうらやましがることだろう!?
いや、羨ましがるだけじゃあすまない。
どうやってそうなれたのかを、なんとか聞き出そうと躍起になるはずだ!
自分もそうなるために、大金を積む奴や脅しをかけてくる奴もいるかもしれない。
ちび達のことは口が裂けても言ってはいけない!
ちび達のことが広まれば、奴らは警戒して姿を表さなくなるようになるかもしれない。
そうなったら、俺は緑の玉を…不老不死の身体の源を失ってしまうのだから。
俺は、店を貸しに出して、きのこの山の奥に引っ込んだ。
生活は、店の賃料とこのあたりの山菜やきのこをちょっと先の町に売りに行ってあとは自給自足でなんとかやりくり出来る。
ちび達の町へ行くため船に乗る時も変装をして乗りこむようにし、相変わらず俺はあの森に通いつづけていた。
それからの歳月はあっという間だった。
しかし、七十を過ぎた頃、俺はこんな人生、何の意味もないものだと感じるようになっていた。
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