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023 : 華燭の典
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「マルタンさん、結婚したらどこに住むんだい?」
「そうだな。私は別にどこでも構わないからマリアンヌに決めさせるよ。」
「今からえらく甘いんだな。」
「当たり前じゃないか。
可愛いマリアンヌのいうことはなんでもきいてやりたいと思ってるよ。」
「…そうか…
マルタンさん…マリアンヌを大切にしてくれよな。」
「あぁ、もちろんだ。安心してくれ。」
*
「マルタンさん、ゴーチェさん!
今日、やっとドレスが縫いあがりました!
自分で言うのもなんですけど…とても良いものが出来たと思ってます。
マリアンヌにもすごくよく似合って…」
「そうか!毎晩遅くまで縫ってくれたもんな。
本当にどうもありがとうよ!
それならちょうど良かった!
マルタン、式は来週の日曜でどうだ?
ちょっと早いかと思ったが、来週なら俺も休みが取れそうでな。
それと、指輪はこっちで用意させてもらうよ。
ジョゼのものと俺のものだからサイズは合わないかもしれないが、なぁに式の時だけのことだ。
間に合わせだけど我慢してくれよな。」
「それは助かります。
マリアンヌ、悪いんだけど結婚指輪はもうしばらく待っておくれ。」
「ええ…
そんなことよりマルタンさん…
私…本当に大丈夫かしら?
マルタンさんの良い奥さんになれるかしら?」
「良い奥さんになろうなんて考えなくて良いんだよ。
君はそのままで十分素敵なんだから。」
私がそう言うと、マリアンヌは苦笑した。
「でも…私、まだ家事にも自信はありませんし…」
「そんなこと気にすることはないんだよ。
結婚してからも時間はたっぷりあるんだ。
なんでも少しずつ出来るようになっていくさ。
焦る必要はないんだから…」
「マルタンさん…」
「マリアンヌ…お前は幸せ者だな。
こんな優しい旦那に巡り合えて…」
「……父さんの言う通りね…」
マリアンヌはそう言って微笑んだ。
「そうだな。私は別にどこでも構わないからマリアンヌに決めさせるよ。」
「今からえらく甘いんだな。」
「当たり前じゃないか。
可愛いマリアンヌのいうことはなんでもきいてやりたいと思ってるよ。」
「…そうか…
マルタンさん…マリアンヌを大切にしてくれよな。」
「あぁ、もちろんだ。安心してくれ。」
*
「マルタンさん、ゴーチェさん!
今日、やっとドレスが縫いあがりました!
自分で言うのもなんですけど…とても良いものが出来たと思ってます。
マリアンヌにもすごくよく似合って…」
「そうか!毎晩遅くまで縫ってくれたもんな。
本当にどうもありがとうよ!
それならちょうど良かった!
マルタン、式は来週の日曜でどうだ?
ちょっと早いかと思ったが、来週なら俺も休みが取れそうでな。
それと、指輪はこっちで用意させてもらうよ。
ジョゼのものと俺のものだからサイズは合わないかもしれないが、なぁに式の時だけのことだ。
間に合わせだけど我慢してくれよな。」
「それは助かります。
マリアンヌ、悪いんだけど結婚指輪はもうしばらく待っておくれ。」
「ええ…
そんなことよりマルタンさん…
私…本当に大丈夫かしら?
マルタンさんの良い奥さんになれるかしら?」
「良い奥さんになろうなんて考えなくて良いんだよ。
君はそのままで十分素敵なんだから。」
私がそう言うと、マリアンヌは苦笑した。
「でも…私、まだ家事にも自信はありませんし…」
「そんなこと気にすることはないんだよ。
結婚してからも時間はたっぷりあるんだ。
なんでも少しずつ出来るようになっていくさ。
焦る必要はないんだから…」
「マルタンさん…」
「マリアンヌ…お前は幸せ者だな。
こんな優しい旦那に巡り合えて…」
「……父さんの言う通りね…」
マリアンヌはそう言って微笑んだ。
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