230 / 641
023 : 華燭の典
2
しおりを挟む
*
「それで、結婚式なんだけどな。
近くの島に神父がいるんだ。
そこで挙げるか?
それとも、ちょっと足を伸ばして隣の町まで行くか?」
「私はどこでもかまいませんよ。
マリアンヌにまかせます。
マリアンヌ、君はどうしたいんだい?」
「そうね…私は近くの島の教会で構わないわ。」
「じゃあ、島の教会にしよう!
ゴーチェさん、手配をお願いして良いですか?」
「あぁ、わかった。
早速、明日にでも連絡を取ってみるさ。」
私とマリアンヌの結婚式は、着々と現実に向かって進み始めていた。
*
「イシドール…言いにくいんだが…金を貸してもらえないか?」
「金を?何に使うんだ?」
「指輪はとても無理だが、マリアンヌにウェディングドレスを買ってやりたくてな。
それに、私や君の服もいる。」
「そうか、結婚式までにはいろんなものを用意しなきゃならないんだな。
俺は服は良いよ。」
「良いって…ゴーチェさんに借りたそのぶかぶかのシャツで式に列席するつもりなのか?
ある程度はマシな服装をしてもらわないと、マリアンヌにも失礼だぞ」
「そういうもんなのか…
だけど、俺もたいして持ってないぞ。
ドレスは高いんだろ?足りるのか?」
「そうだな。
私もウェディングドレスがどのくらいするものなのかは見当もつかないが…
安くはないだろうな。
そうだ、クロワさんに相談してみよう。」
私は早速、クロワにウェディングドレスのことを尋ねてみた。
「…仕立てるとなったら相当高いでしょうね…
そうだわ!私に縫わせてください!
生地を買って縫えば、ずいぶん安くですむはずです!」
「本当ですか!クロワさん、ありがとうございます!」
数日後、イシドールの休みの日に私とイシドールは仕立て屋に行った。
仕立て屋というよりはなんでも屋といった感じの店だ。
古着や帽子等の小物、さらに家具までもが並んでいる。
マリアンヌのウェディングドレス用の生地も結局その店で揃えた。
「それで、結婚式なんだけどな。
近くの島に神父がいるんだ。
そこで挙げるか?
それとも、ちょっと足を伸ばして隣の町まで行くか?」
「私はどこでもかまいませんよ。
マリアンヌにまかせます。
マリアンヌ、君はどうしたいんだい?」
「そうね…私は近くの島の教会で構わないわ。」
「じゃあ、島の教会にしよう!
ゴーチェさん、手配をお願いして良いですか?」
「あぁ、わかった。
早速、明日にでも連絡を取ってみるさ。」
私とマリアンヌの結婚式は、着々と現実に向かって進み始めていた。
*
「イシドール…言いにくいんだが…金を貸してもらえないか?」
「金を?何に使うんだ?」
「指輪はとても無理だが、マリアンヌにウェディングドレスを買ってやりたくてな。
それに、私や君の服もいる。」
「そうか、結婚式までにはいろんなものを用意しなきゃならないんだな。
俺は服は良いよ。」
「良いって…ゴーチェさんに借りたそのぶかぶかのシャツで式に列席するつもりなのか?
ある程度はマシな服装をしてもらわないと、マリアンヌにも失礼だぞ」
「そういうもんなのか…
だけど、俺もたいして持ってないぞ。
ドレスは高いんだろ?足りるのか?」
「そうだな。
私もウェディングドレスがどのくらいするものなのかは見当もつかないが…
安くはないだろうな。
そうだ、クロワさんに相談してみよう。」
私は早速、クロワにウェディングドレスのことを尋ねてみた。
「…仕立てるとなったら相当高いでしょうね…
そうだわ!私に縫わせてください!
生地を買って縫えば、ずいぶん安くですむはずです!」
「本当ですか!クロワさん、ありがとうございます!」
数日後、イシドールの休みの日に私とイシドールは仕立て屋に行った。
仕立て屋というよりはなんでも屋といった感じの店だ。
古着や帽子等の小物、さらに家具までもが並んでいる。
マリアンヌのウェディングドレス用の生地も結局その店で揃えた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
1
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる