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ルカ(聖夜月ルカ)

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022 : 来客

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「マルタンさんっ!」

「どうしたんだ?マリアンヌ。」

「マルタンさん、私、ちょっとイシドールの様子をみてきますね。」

マリアンヌが私と二人っきりで話したがってることを察したのか、クロワはそれとなく席をはずしてくれた。



「マルタンさん、イシドールが…」

マリアンヌは涙を浮かべながらイシドールに言われた言葉を私に伝えた。



「…そうだったのか…
それで…君の気持ちはどうなんだい?」

「……希望がないことがわかったのだから…私…諦めます…」

「本当に諦められるのか?」

「……ええ…」

マリアンヌは憔悴しきった顔で、ゆっくりと頷いた。



「……そうか、わかった。
 君はイシドールのことはすっぱりと諦めるんだな。
では、マリアンヌ……私と結婚しないか?」

「えっ!?
マ、マルタンさん…なにを言ってるの?
こんな時に冗談はやめて!」

「冗談なんかじゃないぞ。
……それとも相手が私では不服か…?」

「そ、そんなことないわ!
……ただ、驚いただけよ。」

マリアンヌは落ち着かない様子でそう答えた。 
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