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019 : 人魚の恋
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それからというもの、俺は仕事にも行かず毎日海に出て彼女と会った。
俺は、彼女のことを自分でも思ってた以上に深く愛していることに気が付いた。
俺はおかしいのだろうか?
人間以外のものを愛するなんて…
だが、彼女の上半身は人間だ。
それだけじゃない。
彼女の心も人間と変わりはない。
愛して何が悪い。
彼女とは、言葉を交すことは出来なかったが、意識の疎通は出来るということがわかった。
なんといえば良いのだろう…
言葉にして言わなくとも、お互いの考えていることがそのまま伝わるのだ。
彼女は人間の暮らしや言葉もほんの少しは知っていると言っていた。
人魚には特定の「名前」のようなものがないというので、俺は彼女に「オリヴィア」という名前を付けた。
彼女はその名前が気に入ったと微笑んでくれた。
日に日に高まる彼女への想いを押さえることが出来ず、俺は自分の気持ちをはっきりと伝えた。
愛しているということだけではなく、ずっと一緒にいたいということを…
彼女も俺と同じ気持ちだと言ってくれた。
しかし、お互いがこんなに愛し合っているのに、悲しいことに俺は陸の人間、彼女は海の人魚。
彼女は俺に向かってとても悲しそうな顔をした。
人魚と人間は違い過ぎる…自分はどうしても海を出ることは出来ない。
だから、愛していてもずっと一緒にいることは不可能なのだと、潤んだ瞳で俺をみつめた…
「なら…俺が海で暮らそう…」
彼女はとても驚いた顔をしたが、俺の胸に抱きついて嬉しいと泣き出した。
そして、ある森の秘密の場所にすごい力を持つ妖精がいて、その妖精に頼めばきっとなんとかしてくれると教えてくれた。
以前の俺なら妖精なんてものは信じなかっただろうが、人魚の存在を知ったからには妖精だっているだろうと簡単に信じられた。
いや、彼女とずっと一緒にいられるのなら、俺は悪魔にだって会いに行く!
次の日、彼女から受け取った貝殻を持って、俺は妖精の棲む森を目指した。
この貝殻は彼女からの紹介状のようなものだということだった。
俺は、彼女のことを自分でも思ってた以上に深く愛していることに気が付いた。
俺はおかしいのだろうか?
人間以外のものを愛するなんて…
だが、彼女の上半身は人間だ。
それだけじゃない。
彼女の心も人間と変わりはない。
愛して何が悪い。
彼女とは、言葉を交すことは出来なかったが、意識の疎通は出来るということがわかった。
なんといえば良いのだろう…
言葉にして言わなくとも、お互いの考えていることがそのまま伝わるのだ。
彼女は人間の暮らしや言葉もほんの少しは知っていると言っていた。
人魚には特定の「名前」のようなものがないというので、俺は彼女に「オリヴィア」という名前を付けた。
彼女はその名前が気に入ったと微笑んでくれた。
日に日に高まる彼女への想いを押さえることが出来ず、俺は自分の気持ちをはっきりと伝えた。
愛しているということだけではなく、ずっと一緒にいたいということを…
彼女も俺と同じ気持ちだと言ってくれた。
しかし、お互いがこんなに愛し合っているのに、悲しいことに俺は陸の人間、彼女は海の人魚。
彼女は俺に向かってとても悲しそうな顔をした。
人魚と人間は違い過ぎる…自分はどうしても海を出ることは出来ない。
だから、愛していてもずっと一緒にいることは不可能なのだと、潤んだ瞳で俺をみつめた…
「なら…俺が海で暮らそう…」
彼女はとても驚いた顔をしたが、俺の胸に抱きついて嬉しいと泣き出した。
そして、ある森の秘密の場所にすごい力を持つ妖精がいて、その妖精に頼めばきっとなんとかしてくれると教えてくれた。
以前の俺なら妖精なんてものは信じなかっただろうが、人魚の存在を知ったからには妖精だっているだろうと簡単に信じられた。
いや、彼女とずっと一緒にいられるのなら、俺は悪魔にだって会いに行く!
次の日、彼女から受け取った貝殻を持って、俺は妖精の棲む森を目指した。
この貝殻は彼女からの紹介状のようなものだということだった。
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