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012 : 竜殺し
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竜の滝は、確かに美しい場所だった。
空気が張りつめているような気がした。
竜が住んでいると言われても納得してしまいそうな独特の雰囲気を持つ場所だ。
「俺…なんでかわからないけどここが好きなんだ…」
「落ち着く場所だな…」
「マルタンさんもそう思うかい?
俺、ここに来る度、竜に謝ってたんだ。
馬鹿みたいだろ?
腹が立つなら、亡霊でもなんでも良いから出てきて俺を食ってくれ~!…なんて叫んだことも何度もあった…
でも、今も俺はこうして生きてる…」
「きっと、竜の神様はもうあなたのことは許して下さってるんだわ。
だから、きっと私と出会わせてくれた…
そう思わない?」
「…そうだと良いな…」
イシドールがはにかんだ顔でそう言った。
ここを出ると決まっただけで、もうこんなにも表情が変わっている…
クロワの唐突な提案には驚いたが、それは間違いではなかったように思える。
ここを出ることによって、彼が幸せになれるならそれに越したことはないのだから…
空気が張りつめているような気がした。
竜が住んでいると言われても納得してしまいそうな独特の雰囲気を持つ場所だ。
「俺…なんでかわからないけどここが好きなんだ…」
「落ち着く場所だな…」
「マルタンさんもそう思うかい?
俺、ここに来る度、竜に謝ってたんだ。
馬鹿みたいだろ?
腹が立つなら、亡霊でもなんでも良いから出てきて俺を食ってくれ~!…なんて叫んだことも何度もあった…
でも、今も俺はこうして生きてる…」
「きっと、竜の神様はもうあなたのことは許して下さってるんだわ。
だから、きっと私と出会わせてくれた…
そう思わない?」
「…そうだと良いな…」
イシドールがはにかんだ顔でそう言った。
ここを出ると決まっただけで、もうこんなにも表情が変わっている…
クロワの唐突な提案には驚いたが、それは間違いではなかったように思える。
ここを出ることによって、彼が幸せになれるならそれに越したことはないのだから…
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