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010 : 小人の歌曲
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「おはよう、お母さん!
僕ね、おじちゃんのおかげで小人さんのお家に行かなくても良くなったんだ!」
「あら、そうなの。
それは良かったわね!
じゃ、これからはずっとおじちゃんと一緒にいられるわね!」
「え…??」
「馬鹿な女だと思わないで下さいね。
実は昨夜、夢の中にクロードが出てきて…
エドモンさんにエリックのことを任せるように言われたんです。
エドモンさんは良い人だから安心して良いって…」
「ジゼルさん…ありがとう!!
そいつはとても嬉しいが、実はちょっと事情が変わってな。
信じられないと思うが、俺は命が伸びたんだ。
だから、この近くに家を建てて…」
「……身体が…??
どういうことだかよくわかりませんが…
でも、そんなことなさらなくても、ここで一緒に暮らして下さいな。
クロードが大丈夫だと言ってくれたんですから、私は信頼してますわ。」
「おじちゃんの病気ね、小人さんが治してくれたんだよ!」
エリックは奇妙な歌をハミングしながら、エリックとジゼルのまわりをゆっくりと回る。
「こいつはすごい!
初めて聴いた曲をエリックはすっかり覚えてるじゃないか!
やっぱりエリックには音楽の才能があるんだな!」
「僕、いっぱい練習してミューズが弾けるようになるよ!
そして、父さんのお墓の前で弾いてあげるの。
きっと、父さん、喜んでくれるよね!」
「ええ、そうね。
きっと喜んでくれるわ。」
「お母さんにも聴かせてあげるね!
小人さんにも…あ、マルタンさんとお姉ちゃんにも聴かせてあげるからね!」
「ありがとう、エリック。」
*
私達は、次の日、エドモンを残してジゼルの家を発った。
本当に不思議なこと尽くめの日々だった…
エドモンには、念のため、医者にみてもらうように言っては来たが、おそらくその必要はないだろう…
私達は、地図を広げ、少し山道の方へ行ってみることにした。
そろそろ、薬草が底をついてきたらしい。
山道を過ぎると小さな町が二つほどあり、またその先に大きな町があるようだ。
薬草を摘み、休みながら大きな町を目指すつもりだ。
今度、エドモンに会うのはいつのことだろう…
きっとその頃には、エリックも立派なミューズの奏手になっていることだろう。
(クロワは、小人のことをどう思っているのだろう…?)
僕ね、おじちゃんのおかげで小人さんのお家に行かなくても良くなったんだ!」
「あら、そうなの。
それは良かったわね!
じゃ、これからはずっとおじちゃんと一緒にいられるわね!」
「え…??」
「馬鹿な女だと思わないで下さいね。
実は昨夜、夢の中にクロードが出てきて…
エドモンさんにエリックのことを任せるように言われたんです。
エドモンさんは良い人だから安心して良いって…」
「ジゼルさん…ありがとう!!
そいつはとても嬉しいが、実はちょっと事情が変わってな。
信じられないと思うが、俺は命が伸びたんだ。
だから、この近くに家を建てて…」
「……身体が…??
どういうことだかよくわかりませんが…
でも、そんなことなさらなくても、ここで一緒に暮らして下さいな。
クロードが大丈夫だと言ってくれたんですから、私は信頼してますわ。」
「おじちゃんの病気ね、小人さんが治してくれたんだよ!」
エリックは奇妙な歌をハミングしながら、エリックとジゼルのまわりをゆっくりと回る。
「こいつはすごい!
初めて聴いた曲をエリックはすっかり覚えてるじゃないか!
やっぱりエリックには音楽の才能があるんだな!」
「僕、いっぱい練習してミューズが弾けるようになるよ!
そして、父さんのお墓の前で弾いてあげるの。
きっと、父さん、喜んでくれるよね!」
「ええ、そうね。
きっと喜んでくれるわ。」
「お母さんにも聴かせてあげるね!
小人さんにも…あ、マルタンさんとお姉ちゃんにも聴かせてあげるからね!」
「ありがとう、エリック。」
*
私達は、次の日、エドモンを残してジゼルの家を発った。
本当に不思議なこと尽くめの日々だった…
エドモンには、念のため、医者にみてもらうように言っては来たが、おそらくその必要はないだろう…
私達は、地図を広げ、少し山道の方へ行ってみることにした。
そろそろ、薬草が底をついてきたらしい。
山道を過ぎると小さな町が二つほどあり、またその先に大きな町があるようだ。
薬草を摘み、休みながら大きな町を目指すつもりだ。
今度、エドモンに会うのはいつのことだろう…
きっとその頃には、エリックも立派なミューズの奏手になっていることだろう。
(クロワは、小人のことをどう思っているのだろう…?)
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