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007 : バラの村
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「オーバンさんがマルタンさんと一緒にいたって言うんですか?」
「そうさ、言っただろ。
マルタンらしき男をバラの村でみかけて、もっと近付いて瞳を確認しようと思ったら突然逃げ出したことを…
その時、マルタンと一緒に逃げ出したのがあの男だったんだよ!」
「そういえば、バッグも二つあったね。
マルタンとその男は一緒にいたんだね。
そうそう…バラの苗木もあったよ。」
(……バラの木……!!)
クロワは思い出した。
ソレイユが、使用人は今、バラの木を買いに行っていると言っていたことを…
やはり、マルタンはあそこにいたのだ。
では、なぜ、ソレイユは嘘を…?
(…そうだわ!
もしかしたら、ソレイユ様もあの危険な薬草をそうとは知らずに服用されていて…
なんらかの神経障害を起こされているのかもしれないわ。)
自分の考えにどこかしら不自然なものを感じてはいたのだが、そうでも思わない限り、ソレイユがマルタンのことを隠す理由がわからない…
(あの方は、神に選ばれし夏至祭の女王…
皆から尊敬されるご立派な方なのだから、嘘などつかれるはずがない…
でも、現実にマルタンさんがあそこにいたことはおそらく間違いのないこと。
だとすれば、きっとソレイユ様はご自分でも気付かずに…そう、きっとあの危険な薬草のせいなんだわ…!
もしかしたら、ソレイユ様も、マルタンさんやオーバンさんのようなことになられてはいないかしら…!?)
「そうさ、言っただろ。
マルタンらしき男をバラの村でみかけて、もっと近付いて瞳を確認しようと思ったら突然逃げ出したことを…
その時、マルタンと一緒に逃げ出したのがあの男だったんだよ!」
「そういえば、バッグも二つあったね。
マルタンとその男は一緒にいたんだね。
そうそう…バラの苗木もあったよ。」
(……バラの木……!!)
クロワは思い出した。
ソレイユが、使用人は今、バラの木を買いに行っていると言っていたことを…
やはり、マルタンはあそこにいたのだ。
では、なぜ、ソレイユは嘘を…?
(…そうだわ!
もしかしたら、ソレイユ様もあの危険な薬草をそうとは知らずに服用されていて…
なんらかの神経障害を起こされているのかもしれないわ。)
自分の考えにどこかしら不自然なものを感じてはいたのだが、そうでも思わない限り、ソレイユがマルタンのことを隠す理由がわからない…
(あの方は、神に選ばれし夏至祭の女王…
皆から尊敬されるご立派な方なのだから、嘘などつかれるはずがない…
でも、現実にマルタンさんがあそこにいたことはおそらく間違いのないこと。
だとすれば、きっとソレイユ様はご自分でも気付かずに…そう、きっとあの危険な薬草のせいなんだわ…!
もしかしたら、ソレイユ様も、マルタンさんやオーバンさんのようなことになられてはいないかしら…!?)
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