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007 : バラの村
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「あああああぁぁぁ~~~!!」
店の奥から、ただならぬ絶叫が響き渡る。
カーラとミシェルが店の中に入ると、アマンダが二人を店の外へ連れ出した。
「…アマンダ、何なんだい?
あの声は…」
「あんた達、遅かったじゃないか!
クロワは?
クロワに連絡はつかなかったのかい?」
「いや、連絡はついたんだけど、あと数日は来れないらしいんだよ。
今、クロワは病人の世話をしてるんだ。
それより、アマンダ…あの声は一体何なんだよ?」
「マルタンさ…マルタンは病気なんだ。
時々、あんな風に大きな声を出して暴れるんだ。
今、レオが押さえててくれてるけど…あの分じゃ助かるかどうか…
クロワはなんですぐに来れないんだい?
だいたい、なんでこんなに時間がかかったのさ?」
カーラとミシェルは今までのいきさつをアマンダに話して聞かせた。
「そうだったのかい…そりゃあ大変だったね。」
三人が話してる間にも、マルタンの狂気染みた絶叫はずっと続いていた。
「それにしても酷い声だね。
マルタンはどこかが痛むからあんなに叫んでるのかい?」
「さぁね…私にはさっぱりわからないよ。」
……どうやら、マルタンの発作がおさまってきたようだね。
中へ入ろうか…」
中へ入ると、レオがちょうど店に戻って来た所だった。
レオは髪を乱し、汗にまみれていた。
「レオ、いつもすまないね。
疲れただろ…一杯やんなよ。」
「ありがとよ…
カーラ、戻ったんだな。遅かったな。
クロワは一緒じゃないのかい?」
「クロワは病人の世話をしてるから、今は手が離せないらしいんだ。
数日したら来るって言ってたけど…」
「そうか…
クロワが来るまで、ヤツがもってくれたら良いけどな…」
「そんなに悪いのかい!?」
「あぁ…
ものすごい熱を出して日に何度も暴れる上に、何一つ食べやしねぇ…
あの分じゃ身体がもたねぇな。」
レオは、そう言って差し出された酒をぐいっと飲み干した。
「医者にはみせたのかい?」
「あぁ…だが、こんな症状は見たことがないとかなんだかわからないとかぬかして、さっさと帰っちまいやがった。」
「あの藪医者め…!」
「この町には、医者はあいつしかいないからね。
…本当にどうすりゃ良いんだろうね。」
「あたし、またクロワに会ってくるよ。」
「…いや、今出たら行き違いになるだけだろう。
あんたも疲れてるんだしさ。
クロワが来るまで、あたし達でなんとか出来るだけのことをしようじゃないか。」
「あああああぁぁぁ~~~!!」
店の奥から、ただならぬ絶叫が響き渡る。
カーラとミシェルが店の中に入ると、アマンダが二人を店の外へ連れ出した。
「…アマンダ、何なんだい?
あの声は…」
「あんた達、遅かったじゃないか!
クロワは?
クロワに連絡はつかなかったのかい?」
「いや、連絡はついたんだけど、あと数日は来れないらしいんだよ。
今、クロワは病人の世話をしてるんだ。
それより、アマンダ…あの声は一体何なんだよ?」
「マルタンさ…マルタンは病気なんだ。
時々、あんな風に大きな声を出して暴れるんだ。
今、レオが押さえててくれてるけど…あの分じゃ助かるかどうか…
クロワはなんですぐに来れないんだい?
だいたい、なんでこんなに時間がかかったのさ?」
カーラとミシェルは今までのいきさつをアマンダに話して聞かせた。
「そうだったのかい…そりゃあ大変だったね。」
三人が話してる間にも、マルタンの狂気染みた絶叫はずっと続いていた。
「それにしても酷い声だね。
マルタンはどこかが痛むからあんなに叫んでるのかい?」
「さぁね…私にはさっぱりわからないよ。」
……どうやら、マルタンの発作がおさまってきたようだね。
中へ入ろうか…」
中へ入ると、レオがちょうど店に戻って来た所だった。
レオは髪を乱し、汗にまみれていた。
「レオ、いつもすまないね。
疲れただろ…一杯やんなよ。」
「ありがとよ…
カーラ、戻ったんだな。遅かったな。
クロワは一緒じゃないのかい?」
「クロワは病人の世話をしてるから、今は手が離せないらしいんだ。
数日したら来るって言ってたけど…」
「そうか…
クロワが来るまで、ヤツがもってくれたら良いけどな…」
「そんなに悪いのかい!?」
「あぁ…
ものすごい熱を出して日に何度も暴れる上に、何一つ食べやしねぇ…
あの分じゃ身体がもたねぇな。」
レオは、そう言って差し出された酒をぐいっと飲み干した。
「医者にはみせたのかい?」
「あぁ…だが、こんな症状は見たことがないとかなんだかわからないとかぬかして、さっさと帰っちまいやがった。」
「あの藪医者め…!」
「この町には、医者はあいつしかいないからね。
…本当にどうすりゃ良いんだろうね。」
「あたし、またクロワに会ってくるよ。」
「…いや、今出たら行き違いになるだけだろう。
あんたも疲れてるんだしさ。
クロワが来るまで、あたし達でなんとか出来るだけのことをしようじゃないか。」
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