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007 : バラの村
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カーラとミシェルは予定通り、次の朝、夜光珠の杯のある町を目指して旅立った。
あたりには宿もなく、一晩は野宿をしてやっと夜光珠の町に着いた。
さすがに疲れたため、二人は宿を取ってしばらく眠り、夜になってから町へ繰り出した。
酒場で何人かにあたってみたが、クロワらしき女を見たという者も病人もいなかった。
仕方なく二人はその晩は諦め、また次の朝から情報を探して歩いた。
町には大勢の人間がいたが、そのほとんどは夜光珠の杯を見に来た観光客だった。
「こんな所にクロワがいるとは思えないね。」
「じゃあ、あの若いシスターが嘘を言ったっていうことか?」
「…そうとも思えないけど。」
「じゃあ、どういうことなんだよ。」
「そんなこと、あたしにもわかるもんか!!
あぁ~、まったくイライラするね!
こんなに人がいるのに、クロワの手掛りは全然みつからない!
だいたい、夜光珠の杯って一体何なのさ!」
「さぁな。
どうせくだらないもんだろうが…せっかくだから見て行くか?」
「どこにあんだよ。」
「そこの祠らしいぜ。」
ミシェルが指差したのはすぐ目の前の小さな祠だった。
特に興味があった訳ではないが、そんなに近くなら…ということで、二人は夜光珠の杯を見ていくことにした。
「兄さん、これはどういうもんなんだい?」
カーラは夜光珠の杯の前で警備をしている男に尋ねた。
「これはすごい伝説の杯でな。
この杯で水を飲むと、病気が治ったり願い事が叶うって言われてるのさ。」
「はん。くだらないね。よくある作り話だね。
……でも…綺麗は綺麗だね。」
「あ、そうだ!
クロワももしこの町に来たんなら、ここにも来たんじゃないか?」
「馬鹿だね!病人の世話をしに来たクロワがこんな所に来るわけないじゃないか!」
「でも、ほら、あんな風に祈りを捧げてる奴もいるぜ…」
「あぁ、この杯で水を飲むことはめったなことじゃ出来ねぇからな、皆、この杯に祈りを捧げていくんだよ。」
「ほら、見ろ!
じゃ、クロワも来たかもしれないじゃないか。」
「あんたら人を探してるのか?」
カーラはクロワの特徴を男に話した。
「それなら…もしかしてあの薬売りの…
あんたとよく似た男と一緒だった女がいたけどな。」
カーラとミシェルは予定通り、次の朝、夜光珠の杯のある町を目指して旅立った。
あたりには宿もなく、一晩は野宿をしてやっと夜光珠の町に着いた。
さすがに疲れたため、二人は宿を取ってしばらく眠り、夜になってから町へ繰り出した。
酒場で何人かにあたってみたが、クロワらしき女を見たという者も病人もいなかった。
仕方なく二人はその晩は諦め、また次の朝から情報を探して歩いた。
町には大勢の人間がいたが、そのほとんどは夜光珠の杯を見に来た観光客だった。
「こんな所にクロワがいるとは思えないね。」
「じゃあ、あの若いシスターが嘘を言ったっていうことか?」
「…そうとも思えないけど。」
「じゃあ、どういうことなんだよ。」
「そんなこと、あたしにもわかるもんか!!
あぁ~、まったくイライラするね!
こんなに人がいるのに、クロワの手掛りは全然みつからない!
だいたい、夜光珠の杯って一体何なのさ!」
「さぁな。
どうせくだらないもんだろうが…せっかくだから見て行くか?」
「どこにあんだよ。」
「そこの祠らしいぜ。」
ミシェルが指差したのはすぐ目の前の小さな祠だった。
特に興味があった訳ではないが、そんなに近くなら…ということで、二人は夜光珠の杯を見ていくことにした。
「兄さん、これはどういうもんなんだい?」
カーラは夜光珠の杯の前で警備をしている男に尋ねた。
「これはすごい伝説の杯でな。
この杯で水を飲むと、病気が治ったり願い事が叶うって言われてるのさ。」
「はん。くだらないね。よくある作り話だね。
……でも…綺麗は綺麗だね。」
「あ、そうだ!
クロワももしこの町に来たんなら、ここにも来たんじゃないか?」
「馬鹿だね!病人の世話をしに来たクロワがこんな所に来るわけないじゃないか!」
「でも、ほら、あんな風に祈りを捧げてる奴もいるぜ…」
「あぁ、この杯で水を飲むことはめったなことじゃ出来ねぇからな、皆、この杯に祈りを捧げていくんだよ。」
「ほら、見ろ!
じゃ、クロワも来たかもしれないじゃないか。」
「あんたら人を探してるのか?」
カーラはクロワの特徴を男に話した。
「それなら…もしかしてあの薬売りの…
あんたとよく似た男と一緒だった女がいたけどな。」
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