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007 : バラの村
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「シスター・エリーズ、お帰りなさいませ。
本当に良いタイミングでお帰り下さったので助かりましたわ。
今の方は、クロワさんにどんなお話を?」
「あ…あぁ、別にたいしたことないのですよ。」
「そうでしたか。
なんだかとても切羽詰まってらっしゃる感じがしましたが…」
「きっと感情的な方なのでしょう…」
「そうでしたか。
それで、あの男性はどうなりました?」
「あぁ、あの方はクロワさんのおかげで助かりそうですよ。」
「それは良かったですわ。
クロワさんは本当に薬草の知識が豊富なのですね。
あのような方がうちにもいて下さったら助かりますのに…」
「そうですね。
クロワさんにここで働いていただけないか、そのうち聞いてみましょう。」
シスター・エリーズは考えていた。
カーラから聞いた話をクロワに伝えるべきかどうかを…
マルタンはカーラ達を見て逃げたという。
それは、何か後ろめたいことがあるということに違いない。
それがどんなことなのかはわからないが、そんな男とは早くに別れた方がクロワのためになるのではないだろうか?
クロワの話によると、二人は恋人同士でもなんでもないという。
それなら、なおさら、早くに彼のことを忘れ、違う道を歩ませてあげる方がクロワにとっても良いことなのではないかとシスター・エリーズは考えた。
「シスター・エリーズ、お帰りなさいませ。
本当に良いタイミングでお帰り下さったので助かりましたわ。
今の方は、クロワさんにどんなお話を?」
「あ…あぁ、別にたいしたことないのですよ。」
「そうでしたか。
なんだかとても切羽詰まってらっしゃる感じがしましたが…」
「きっと感情的な方なのでしょう…」
「そうでしたか。
それで、あの男性はどうなりました?」
「あぁ、あの方はクロワさんのおかげで助かりそうですよ。」
「それは良かったですわ。
クロワさんは本当に薬草の知識が豊富なのですね。
あのような方がうちにもいて下さったら助かりますのに…」
「そうですね。
クロワさんにここで働いていただけないか、そのうち聞いてみましょう。」
シスター・エリーズは考えていた。
カーラから聞いた話をクロワに伝えるべきかどうかを…
マルタンはカーラ達を見て逃げたという。
それは、何か後ろめたいことがあるということに違いない。
それがどんなことなのかはわからないが、そんな男とは早くに別れた方がクロワのためになるのではないだろうか?
クロワの話によると、二人は恋人同士でもなんでもないという。
それなら、なおさら、早くに彼のことを忘れ、違う道を歩ませてあげる方がクロワにとっても良いことなのではないかとシスター・エリーズは考えた。
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