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007 : バラの村
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「まぁ、そうだったの!
そういえば、外で待ってらっしゃる方、クロワさんの探してた人に似てるような気がするわ。」
「シスターは、マルタンさんに会ったことがあるのかい?」
「会ったというわけではないのだけど、クロワさんが最初にここに来られた時に外にいらっしゃるのをちらっとお見掛けしたことがあるのです。」
「そうか~…
あたしが見た赤毛の男もミシェルによく似てたんだ。
きっと間違いないね。
あ、ミシェルっていうのは外にいた男のことだよ。」
「そうなの…
でも、その人はどうしてあなたを見て逃げたのかしら?」
「それがあたしにもわからない所なんだよ…
そりゃあもうすごい勢いで逃げていったからね…」
「そうですか…
とにかく教えて下さってどうもありがとうございました。
実は、クロワさんは今、病人の世話をしているの。
ですから、クロワさんには私からちゃんと伝えておきますから、あなたはもうお帰り下さい。」
「いいよ。ここまで来たんだから、あたしが伝えに行くよ。」
「いえ…それが、さっきも申しました通り、クロワさんは病人の所にいますから…」
シスターエリーズの言葉に、カーラは小さな溜息を吐いた。
「…そうかい、わかったよ。
じゃ、必ず伝えておくれね。
頼んだよ、シスター」
カーラとミシェルはシスター・エリーズに伝言を預け、帰って行った。
(…マルタンさんが逃げた…
一体、どういうことなのかしら?
…もしかしたら、なにか良くないことにでも首を突っ込んでいるのでは…?)
「まぁ、そうだったの!
そういえば、外で待ってらっしゃる方、クロワさんの探してた人に似てるような気がするわ。」
「シスターは、マルタンさんに会ったことがあるのかい?」
「会ったというわけではないのだけど、クロワさんが最初にここに来られた時に外にいらっしゃるのをちらっとお見掛けしたことがあるのです。」
「そうか~…
あたしが見た赤毛の男もミシェルによく似てたんだ。
きっと間違いないね。
あ、ミシェルっていうのは外にいた男のことだよ。」
「そうなの…
でも、その人はどうしてあなたを見て逃げたのかしら?」
「それがあたしにもわからない所なんだよ…
そりゃあもうすごい勢いで逃げていったからね…」
「そうですか…
とにかく教えて下さってどうもありがとうございました。
実は、クロワさんは今、病人の世話をしているの。
ですから、クロワさんには私からちゃんと伝えておきますから、あなたはもうお帰り下さい。」
「いいよ。ここまで来たんだから、あたしが伝えに行くよ。」
「いえ…それが、さっきも申しました通り、クロワさんは病人の所にいますから…」
シスターエリーズの言葉に、カーラは小さな溜息を吐いた。
「…そうかい、わかったよ。
じゃ、必ず伝えておくれね。
頼んだよ、シスター」
カーラとミシェルはシスター・エリーズに伝言を預け、帰って行った。
(…マルタンさんが逃げた…
一体、どういうことなのかしら?
…もしかしたら、なにか良くないことにでも首を突っ込んでいるのでは…?)
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