21 / 641
004 : 夜光珠の杯
6
しおりを挟む
「そんな危険を侵してまで、泥棒はどうして杯を盗んだんでしょうね?」
「たまたまどっかの田舎からやってきて、杯の伝説のことを詳しく知らなかったのかもしれねぇな。
それじゃなきゃそんな危険なことはしねぇだろうよ。
または誰かにそそのかされたのかもな。」
「盗んだ人はもう亡くなってしまったんでしょうか?」
「そりゃ、間違いないさ!
そして、盗みをそそのかした奴が売り捌きやがったに違えねぇ!
畜生め!」
男はテーブルを叩いて激昂していた。
純粋といおうか、なんといおうか…
そのうちに、しゃべり疲れたのか酔いが完全にまわったのか、男はその場に眠り込んでしまった。
そのままにしておくわけにもいかず、私と宿の主人とで男を抱え長椅子に寝かせ、私達は部屋へ戻った。
明日の朝にはまた新しい町を目指して旅立つつもりだ。
今度の町までは少しあるようだが、資金も旅に必要なものも十分にある。
きっと、快適な旅になるだろう…
「たまたまどっかの田舎からやってきて、杯の伝説のことを詳しく知らなかったのかもしれねぇな。
それじゃなきゃそんな危険なことはしねぇだろうよ。
または誰かにそそのかされたのかもな。」
「盗んだ人はもう亡くなってしまったんでしょうか?」
「そりゃ、間違いないさ!
そして、盗みをそそのかした奴が売り捌きやがったに違えねぇ!
畜生め!」
男はテーブルを叩いて激昂していた。
純粋といおうか、なんといおうか…
そのうちに、しゃべり疲れたのか酔いが完全にまわったのか、男はその場に眠り込んでしまった。
そのままにしておくわけにもいかず、私と宿の主人とで男を抱え長椅子に寝かせ、私達は部屋へ戻った。
明日の朝にはまた新しい町を目指して旅立つつもりだ。
今度の町までは少しあるようだが、資金も旅に必要なものも十分にある。
きっと、快適な旅になるだろう…
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる