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004 : 夜光珠の杯
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「そんな危険を侵してまで、泥棒はどうして杯を盗んだんでしょうね?」
「たまたまどっかの田舎からやってきて、杯の伝説のことを詳しく知らなかったのかもしれねぇな。
それじゃなきゃそんな危険なことはしねぇだろうよ。
または誰かにそそのかされたのかもな。」
「盗んだ人はもう亡くなってしまったんでしょうか?」
「そりゃ、間違いないさ!
そして、盗みをそそのかした奴が売り捌きやがったに違えねぇ!
畜生め!」
男はテーブルを叩いて激昂していた。
純粋といおうか、なんといおうか…
そのうちに、しゃべり疲れたのか酔いが完全にまわったのか、男はその場に眠り込んでしまった。
そのままにしておくわけにもいかず、私と宿の主人とで男を抱え長椅子に寝かせ、私達は部屋へ戻った。
明日の朝にはまた新しい町を目指して旅立つつもりだ。
今度の町までは少しあるようだが、資金も旅に必要なものも十分にある。
きっと、快適な旅になるだろう…
「たまたまどっかの田舎からやってきて、杯の伝説のことを詳しく知らなかったのかもしれねぇな。
それじゃなきゃそんな危険なことはしねぇだろうよ。
または誰かにそそのかされたのかもな。」
「盗んだ人はもう亡くなってしまったんでしょうか?」
「そりゃ、間違いないさ!
そして、盗みをそそのかした奴が売り捌きやがったに違えねぇ!
畜生め!」
男はテーブルを叩いて激昂していた。
純粋といおうか、なんといおうか…
そのうちに、しゃべり疲れたのか酔いが完全にまわったのか、男はその場に眠り込んでしまった。
そのままにしておくわけにもいかず、私と宿の主人とで男を抱え長椅子に寝かせ、私達は部屋へ戻った。
明日の朝にはまた新しい町を目指して旅立つつもりだ。
今度の町までは少しあるようだが、資金も旅に必要なものも十分にある。
きっと、快適な旅になるだろう…
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