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099.時空の旅
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ところが、次の日、俺はマスターに叩き起こされ、財布を盗んだ犯人にされて店を追い出されてしまった…
金もなけりゃ、今夜から泊まる場所さえない始末だ。
酒のせいで痛む頭を抱えながら、俺はとりあえずジャン=クロードを頼ることにした。
元はといえば、あいつに誘われてカードに手を出してしまったことが原因なんだ。
逆恨みかもしれないが、少しくらい奴に助けてもらっても罰は当たらないだろう。
それに、あいつは俺の運を全て持っていったんじゃないかって位に、昨夜は馬鹿ツキしてたんだから。
奴の泊まってる宿を訪ねると、ジャン=クロードはすでに宿を発っていた。
俺にはピンと来た。
奴が行ったのは、きっと隣町のカジノだ。
隣町のカジノはこの町のものとは違い、規模がでかい。
昨夜儲けた金を持って、そっちでまた一儲けするため、そっちに行ったに違いない。
ボロ負けした俺と一緒だと縁起が悪いと思って、きっと声もかけずに行ってしまったんだろう。
本当に薄情な奴だ。
隣町までは馬車を使えばすぐだが、文無しの俺には馬車なんて使えるはずもなく、とぼとぼと歩いて行くしかなかった。
やめようかとも思ったが、この町には特に親しくしてた者はいない。
強いていえば同じ店で働いていた奴らだけだが、もうあの店には二度と戻りたくはなかったから、やはりジャン=クロードを頼るしかなかった。
歩いて行くとなると、隣町まではずいぶん遠い。
しばらく歩いてるうちにあたりはいつの間にか暗くなっていた。
今頃、ジャン=クロードは楽しくやってるんだろうなと考えながら歩く俺ははらぺこで…とても、惨めな気分だった。
(隣町に着いたら、うまいものをしこたま食わせてもらうからな!!)
そんな勝手なことを考えながら、俺は真っ暗な森の中を歩いていた。
ランプもなしに出て来るのは無謀だったかもしれないが、今更引き返すわけにもいかない。
そんな時、前方に小さな灯かりが見えた。
金もなけりゃ、今夜から泊まる場所さえない始末だ。
酒のせいで痛む頭を抱えながら、俺はとりあえずジャン=クロードを頼ることにした。
元はといえば、あいつに誘われてカードに手を出してしまったことが原因なんだ。
逆恨みかもしれないが、少しくらい奴に助けてもらっても罰は当たらないだろう。
それに、あいつは俺の運を全て持っていったんじゃないかって位に、昨夜は馬鹿ツキしてたんだから。
奴の泊まってる宿を訪ねると、ジャン=クロードはすでに宿を発っていた。
俺にはピンと来た。
奴が行ったのは、きっと隣町のカジノだ。
隣町のカジノはこの町のものとは違い、規模がでかい。
昨夜儲けた金を持って、そっちでまた一儲けするため、そっちに行ったに違いない。
ボロ負けした俺と一緒だと縁起が悪いと思って、きっと声もかけずに行ってしまったんだろう。
本当に薄情な奴だ。
隣町までは馬車を使えばすぐだが、文無しの俺には馬車なんて使えるはずもなく、とぼとぼと歩いて行くしかなかった。
やめようかとも思ったが、この町には特に親しくしてた者はいない。
強いていえば同じ店で働いていた奴らだけだが、もうあの店には二度と戻りたくはなかったから、やはりジャン=クロードを頼るしかなかった。
歩いて行くとなると、隣町まではずいぶん遠い。
しばらく歩いてるうちにあたりはいつの間にか暗くなっていた。
今頃、ジャン=クロードは楽しくやってるんだろうなと考えながら歩く俺ははらぺこで…とても、惨めな気分だった。
(隣町に着いたら、うまいものをしこたま食わせてもらうからな!!)
そんな勝手なことを考えながら、俺は真っ暗な森の中を歩いていた。
ランプもなしに出て来るのは無謀だったかもしれないが、今更引き返すわけにもいかない。
そんな時、前方に小さな灯かりが見えた。
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