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ディーラスを目指して
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*
「ブライアン…ここが……」
「……そうですね。」
ブライアンとダルシャは、大きな教会を見上げて穏やかに微笑む。
次の日の朝早く、一行はディーラスからカイラスという港町に向けて出発した。
カイラスへは徒歩でもさほど遠くなく、そこからブライアンはスエルシアへ…他の五人はポーリシアへ向けて旅立つ。
ヘイレンから来た時とは反対側の方へ歩くうちに、ダルシャ達の目に白く立派な建物が映った。
大きな鐘と屋根の上の十字架、そして窓にはめこまれた繊細な細工のステンドグラスから、そこが教会であることは誰の目にも明らかだった。
「なぁに?
この教会がどうかしたの?」
「それは……
それは、私とブライアンだけの秘密だ。
な、ブライアン?」
「まぁっ!昨日のエリオットみたいなこと言って…」
大袈裟に頬を膨らませるセリナに、ブライアンとダルシャは静かに微笑む。
*
カイラスへは疲れを感じる程のこともないままに、到着した。
スエルシア行きの船は明日、ポーリシア行きの船は三日後に出航する。
一行は、今夜の宿には港に一番近い宿を選んだ。
「次は、ポーリシアか…
なぁ、ジャック…ポーリシアってどういう所なんだ?」
「どういう…って、どういうことだ?」
「だから…ほら、温かいとか寒いとか…いろいろあるだろ?」
ジャックは、フレイザーの言葉に不思議そうな顔をして首を傾げる。
「そういえば、あんた…以前も似たようなことを言ってたな。
違う大陸に行ったら言葉が違うんじゃないかとかなんとか…」
「え…そ、それじゃあ、ここじゃどこの気候も似たようなもんだってことか…?」
「フレイザー…しっかりしろよ。
いくら記憶をなくしてるからって、同じ世界でそれほど暑い所や寒い所があるわけないだろう?」
ジャックはそう言って、少し困ったような顔で微笑んだ。
「ブライアン…ここが……」
「……そうですね。」
ブライアンとダルシャは、大きな教会を見上げて穏やかに微笑む。
次の日の朝早く、一行はディーラスからカイラスという港町に向けて出発した。
カイラスへは徒歩でもさほど遠くなく、そこからブライアンはスエルシアへ…他の五人はポーリシアへ向けて旅立つ。
ヘイレンから来た時とは反対側の方へ歩くうちに、ダルシャ達の目に白く立派な建物が映った。
大きな鐘と屋根の上の十字架、そして窓にはめこまれた繊細な細工のステンドグラスから、そこが教会であることは誰の目にも明らかだった。
「なぁに?
この教会がどうかしたの?」
「それは……
それは、私とブライアンだけの秘密だ。
な、ブライアン?」
「まぁっ!昨日のエリオットみたいなこと言って…」
大袈裟に頬を膨らませるセリナに、ブライアンとダルシャは静かに微笑む。
*
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一行は、今夜の宿には港に一番近い宿を選んだ。
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なぁ、ジャック…ポーリシアってどういう所なんだ?」
「どういう…って、どういうことだ?」
「だから…ほら、温かいとか寒いとか…いろいろあるだろ?」
ジャックは、フレイザーの言葉に不思議そうな顔をして首を傾げる。
「そういえば、あんた…以前も似たようなことを言ってたな。
違う大陸に行ったら言葉が違うんじゃないかとかなんとか…」
「え…そ、それじゃあ、ここじゃどこの気候も似たようなもんだってことか…?」
「フレイザー…しっかりしろよ。
いくら記憶をなくしてるからって、同じ世界でそれほど暑い所や寒い所があるわけないだろう?」
ジャックはそう言って、少し困ったような顔で微笑んだ。
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