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旅立ち
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「……じゃあ、俺達はまた後で来るとするか…セリナゆっくりやす…」
セリナに気を遣い、部屋を出ようとする一行にセリナの小さな声が飛んだ。
「待って…」
毛布の中でごそごそとした動きがあり、そこからセリナは顔を半分のぞかせた。
「まだ続きがあるのよ。」
セリナは、少し照れたように呟き、四人はセリナの次の言葉を待つ…
「実は…私、願い石を感じた事がまったくないの。」
「……感じたことがない?
それは、どういうことなんだ?」
「言った通りよ。
私は、まだ願い石を身近に感じた事がない。
でも、母様は私が願い石の巫女だと言ったわ。
どうしてそんなことがわかるのかはわからないけど、母様がそう言ったから私もずっとそれを素直に信じていたの。
だけど、心の奥底では私自身にも疑問はあったのよ。
本当に私は願い石の巫女なのかしら?
そんな力が本当にあるのかしらって…
だって、今まで一度も体験したことがないんですもの…
でもね、今回、母様が言ってたことを思い出したの。
初めて願い石の近くに行くと、身体の願い石探知機みたいなものが目覚めて頭がふらふらするような感覚に陥るんだって…」
「それじゃあ、体調が悪かったっていうのは…!?」
部屋の中に緊張感が走った。
「……ええ…この近くに願い石があるんだと思うわ。
そして…私には母様の言った通り、願い石の巫女としての力があったんだわ。」
セリナの言葉に四人は息を飲んだ。
「願いの石がこの近くに…」
セリナに気を遣い、部屋を出ようとする一行にセリナの小さな声が飛んだ。
「待って…」
毛布の中でごそごそとした動きがあり、そこからセリナは顔を半分のぞかせた。
「まだ続きがあるのよ。」
セリナは、少し照れたように呟き、四人はセリナの次の言葉を待つ…
「実は…私、願い石を感じた事がまったくないの。」
「……感じたことがない?
それは、どういうことなんだ?」
「言った通りよ。
私は、まだ願い石を身近に感じた事がない。
でも、母様は私が願い石の巫女だと言ったわ。
どうしてそんなことがわかるのかはわからないけど、母様がそう言ったから私もずっとそれを素直に信じていたの。
だけど、心の奥底では私自身にも疑問はあったのよ。
本当に私は願い石の巫女なのかしら?
そんな力が本当にあるのかしらって…
だって、今まで一度も体験したことがないんですもの…
でもね、今回、母様が言ってたことを思い出したの。
初めて願い石の近くに行くと、身体の願い石探知機みたいなものが目覚めて頭がふらふらするような感覚に陥るんだって…」
「それじゃあ、体調が悪かったっていうのは…!?」
部屋の中に緊張感が走った。
「……ええ…この近くに願い石があるんだと思うわ。
そして…私には母様の言った通り、願い石の巫女としての力があったんだわ。」
セリナの言葉に四人は息を飲んだ。
「願いの石がこの近くに…」
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