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「恭子さん、素敵なお店を知ってるんですね。」

「私ね、いつかカフェを開きたい、なんて夢があってね。
それで、あちこちのカフェを探して歩くのが趣味みたいになってしまったんだ。
ここは、特に私のお気に入りのお店なんだ。」

へぇ、そうなんだ。
恭子さんがカフェか~
恭子さんはセンスも良いし、美人オーナーってことで人気が出るかも。



「いつか、カフェが出来ると良いですね。」

「ありがとう。でも、私がカフェを開いても、達也は手伝ってくれないだろうなぁ。」



わぁ、まだそんなこと言ってるよ。
たっくんは私と結婚するのに。



「それで、達也はどうしてる?」

「どうって…毎日真面目に働いてますし、家のこともいろいろやってくれますよ。」

「あいつが真面目に…しかも、家事まで?
なんか信じられないなぁ。
あ、そういえば、あんた、どこで達也と知り合ったんだい?」

「え…そ、それは…」

どうしよう?
本当のことを話したら、たっくんがホームレスだったこともバレるし。
なにかないかな。



「それは、その…喫茶店でたまたま相席になって、話してたら、妙に気があって…」

咄嗟に私はそんな嘘を吐いた。
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