タイトル未定

ルカ(聖夜月ルカ)

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山姥はしばらく考えいたが、やっと心が決まったかのように手を打った。


「そうじゃ!
それじゃあ、今日は腕でも足でもどこでも良いから、おまえさんの身体の一部を食わせてくれ!
どこでもかまわん。そんなにたくさんじゃなくて良いからな。
それに、痛くはないから心配するな。」

「えええーーーっっ!
そ、そ、そんな…」

山姥は、ディヴィッドの身体をじろじろと見つめながら、彼の返事を待っている。



(ど、ど、どうしよう…いくら痛くないとはいえ、どこを取られても困るじゃないか。
だけど、ここであんまり待たせて、面倒だからイケ面爺さんは諦める…なんて言い出されても困るしなぁ…)

ディヴィッドの背中にいやな汗が流れた。



「どこを食わせてくれるんじゃ?」

「そ…それはだな…」



(そ…そうだ!!)

切羽詰ったその時、ディヴィッドの脳裏にひらめきの稲妻が走った!



「よし、わかった!
婆さんに俺の身体の一部をやろう。」

「どこをくれるんじゃ?」

ディヴィッドは、盛りあがったメタボな腹を指差した。



「ここ、ここ。
ここの肉を全部やろう!
食いごたえがあるぜ~!」

「えっ!そこの肉を?
……なんだか脂が多そうじゃのう…」

老婆は眉間に皺を寄せながら、ディヴィッドの腹をみつめた。



「何を言ってるんだ!
こういう所にはコラーゲンとかいうのがあってな。人間の女達は美容に良いからって高い金払ってまで食べるんだぜ。
なんでも肌がぷりぷりになるらしいぜ。」

「な、なにっ、肌がぷりぷりとな?!
それじゃあ、そこをくれ!早く、早く!」

「ま、待て、婆さん!
本当に痛くないんだろうな?」

「あぁ、大丈夫じゃ。心配はいらん!」

そう言うと、山姥は両手を目の前に差し出しおかしな呪文を唱え始めた。
しばらくすると山姥の両手がぼんやりと光り始める。



「それじゃあ、いただくぞ!」

老婆はそういうと、ディヴィッドの電話帳よりずっと分厚い腹の肉をつかんでひっぱった。
まるで、餅でもちぎるように、山姥はディヴィッドの腹から贅肉をちぎりとっていく。


「これでおしまい…と。」

大量の肉を袋に詰めた山姥は、ディヴィッドの縄をほどいてくれた。



「おぉぉぉ~~~!」

やっと自由になリ立ち上がったディヴィッドは、自分の腹を見て感嘆の声を上げた。
自分の足の爪さえ切れなくなってたあの邪魔な腹の肉が綺麗さっぱりなくなっていたのだから。
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