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ルカ(聖夜月ルカ)

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 次の朝がやってきた。

 「カミーユ…昨夜は本当にありがとう…」

 「ビセンテとは話せたかい?」

 「ええ…心行くまで…
クロエにこんなにお世話になって…いえ、迷惑をかけたっていう方が正しいわね。
しかも、あなたにはビセンテをみつけてもらって…
あなた達二人には言い尽せない程感謝してるわ。
 本当にどうもありがとう。
 私とビセンテのことはクロエにも聞いてほしいから今夜話すわね…」

 「あぁ…
 …あ、それで…あの…クロエの身体のことなんだけど…」

 「大丈夫よ、心配しないで。
 私の気持ちはもう決まってるから…安心してちょうだい。」

 「…すまない、ルネ…
じゃ…今夜…
僕は仕事に行ってくるけど、君はここから出ないようにしておくれ。
あの婆さんにみつかったら大変だからね。」

 「もちろんよ。わかってるわ。」



 *



やがて、夜になり、カミーユが仕事から戻った。
ルネとカミーユは遅い夕食を楽しんだ。



 「こうしていると、本当にクロエといるみたいだよ。」

 「当たり前よ。この身体はクロエのものなんですもの。」

 「そりゃあ、そうだな。」

 「これからは、また本物のクロエとずっと一緒にいられるわよ。
 私もビセンテと一緒…
もう二度と離れないわ!」

 「君はビセンテのことを愛しているんだね。」

 「もちろんよ…
クロエの身体を借りてたせいかしら…
その気持ちは以前よりも強くなったような気がするわ…
だから、もう絶対に離れない…!!」

 「わかるよ…
僕もクロエとは今度こそ離れない…」

 「そうね…あなた達なら大丈夫よ…
あら、もうこんな時間…
クロエとビセンテが待ってるわ。
 早く行きましょう!」

 二人は昨夜と同じように、二体の人形をはさんでベッドに横になった。
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