お題小説2

ルカ(聖夜月ルカ)

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003 : 障害と剣

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ルイスは、ニッキーのことをたいそう気に入った様子だった。
 試合後、まだ第四試合が残っていると言うのに彼と共に控え室に向かい、酒を出して彼をもてなしているのには、多少なりとも驚いた。
さらに、ルイスは、ニッキーを物置に案内し、明日着る衣装をあれこれと勧めていた。
 以前の優勝者やリカールが使っていたものだ。



 「なんだ、地味なもんばっかりだな。」

ニッキーはどれも気に入らない様子だったが、やがてその中から豹柄の短い腰布を選んだ。
おそらくはりカールが使っていたものではないかと思われる。



 「良いじゃないか。おまえにぴったりだ!
どんなのが良いか言ってくれればすぐに用意するが゛明日はとりあえずそれにしときな。」

ルイスは、彼がまだ宿も取ってないことを聞くと、今夜は彼を家に泊めると言い出した。




 「マルタン、今夜からしばらくニッキーが泊まる事を家に連絡しといてくれないか?
それと今夜の食事は精のつきそうなものを用意してやるようにな。
あ、そうだ、買い物が大変そうだったら、すまないがテレーズに付いて行ってやってくれ。」

 「わかりました。
では、行って来ます。」

ルイスの惚れこみようはたいしたものだ。
まだ準決勝を勝ち抜いただけだというのに、ニッキーの強さとスター性を見抜いたのか、彼の行動力は本当に素早い。

 私は、ルイスの家に行き用件を伝えた後、テレーズと共に買い物に出掛けた。



 *



 「いくらなんでも買い過ぎじゃありませんか?」

 「良いのよ。
あの人は、気に入った人にはなにしろ振舞いたがるのよ。
 食べきれない程用意しとかないと叱られるの。」

そういえば、私達が初めてルイスの家に招かれた時もすごいご馳走だったことを思い出した。



 「その方はお酒は召しあがるのかしら?
 家にもあるけど、買い足しといた方が良いかしら?」

 「彼は控え室でも少し飲んでいたようですから嫌いではないと思いますが、明日試合がありますからそうは飲めないのではありませんか?」

 「そうなの…
じゃあ、少しだけ買っておきましょう。」

 私達は大量の食品を買いこみ、屋敷に戻った。
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