24 / 506
003 : 障害と剣
13
しおりを挟む
リカールを呼ぶ声援の渦の中、リュックがステージに進み出た。
「リカールの人気は噂以上にすごいもんだな!
待ち遠しいのはわかるけど、その前にちょっとだけ俺の話を聞いてくれよな!」
リュックが、リカールの簡単なプロフィールや今までの戦歴について説明する。
観客はそんなことは十分知ってるのだろうが、全勝という件では、会場は大いに沸いた。
さらに、リュックは対戦前の控え室での彼の様子等を語り始めた。
こういうことは始めてだったのか、観客はリュックの話に聞き入り、歓声を上げたり拍手をして喜んでいた。
続いて、ターナーについてのことがごく簡潔に話された。
ほとんどの観客がターナーには関心を持ってないことは端から予想はついていたが、ターナーの話になると罵声やリカールコールが沸き起こったのには少なからず驚いた。
リュックもそんな場の空気を読み、早々にターナーの話は切り上げステージの袖に引っ込んだ。
その後、会場は暗転し、同時に照らされた右と左の通路から、リカールとターナーがゆったりとした歩みでステージへと進み出た…
観客の視線も歓声も、そのほとんどはリカールへ注がれている。
そのことが、カンに触ったのか、ターナーは剣を高く掲げ言葉にならない声をあげていた。
身体つきや顔つきも、まるで野獣のような男だ。
身長はリカールとほぼ変わらないが、体重は倍近くあるのではないかと思われた。
革の鎧のような分厚い筋肉で全身を覆われた獣のような男だ。
普通なら、その姿を見ただけで怖気ついてしまいそうな相手だが、当のリカールにはまったく動揺している様子は見えない。
あえてその感情を抑えこんでいるのか、それともそれだけ自信があるということなのか、私にはまだわからなかった。
二人が、会場の中央に着く。
ターナーは、全身から湯気が立ち上っているようにも見える。
吊りあがった小さな目は、刺すような鋭い視線でリカールを睨み付けている。
レフェリーが二人に注意事項を伝え、ついに対戦は始まった。
「リカールの人気は噂以上にすごいもんだな!
待ち遠しいのはわかるけど、その前にちょっとだけ俺の話を聞いてくれよな!」
リュックが、リカールの簡単なプロフィールや今までの戦歴について説明する。
観客はそんなことは十分知ってるのだろうが、全勝という件では、会場は大いに沸いた。
さらに、リュックは対戦前の控え室での彼の様子等を語り始めた。
こういうことは始めてだったのか、観客はリュックの話に聞き入り、歓声を上げたり拍手をして喜んでいた。
続いて、ターナーについてのことがごく簡潔に話された。
ほとんどの観客がターナーには関心を持ってないことは端から予想はついていたが、ターナーの話になると罵声やリカールコールが沸き起こったのには少なからず驚いた。
リュックもそんな場の空気を読み、早々にターナーの話は切り上げステージの袖に引っ込んだ。
その後、会場は暗転し、同時に照らされた右と左の通路から、リカールとターナーがゆったりとした歩みでステージへと進み出た…
観客の視線も歓声も、そのほとんどはリカールへ注がれている。
そのことが、カンに触ったのか、ターナーは剣を高く掲げ言葉にならない声をあげていた。
身体つきや顔つきも、まるで野獣のような男だ。
身長はリカールとほぼ変わらないが、体重は倍近くあるのではないかと思われた。
革の鎧のような分厚い筋肉で全身を覆われた獣のような男だ。
普通なら、その姿を見ただけで怖気ついてしまいそうな相手だが、当のリカールにはまったく動揺している様子は見えない。
あえてその感情を抑えこんでいるのか、それともそれだけ自信があるということなのか、私にはまだわからなかった。
二人が、会場の中央に着く。
ターナーは、全身から湯気が立ち上っているようにも見える。
吊りあがった小さな目は、刺すような鋭い視線でリカールを睨み付けている。
レフェリーが二人に注意事項を伝え、ついに対戦は始まった。
0
あなたにおすすめの小説
あの素晴らしい愛をもう一度
仏白目
恋愛
伯爵夫人セレス・クリスティアーノは
33歳、愛する夫ジャレッド・クリスティアーノ伯爵との間には、可愛い子供が2人いる。
家同士のつながりで婚約した2人だが
婚約期間にはお互いに惹かれあい
好きだ!
私も大好き〜!
僕はもっと大好きだ!
私だって〜!
と人前でいちゃつく姿は有名であった
そんな情熱をもち結婚した2人は子宝にもめぐまれ爵位も継承し順風満帆であった
はず・・・
このお話は、作者の自分勝手な世界観でのフィクションです。
あしからず!
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 190万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
【完結】灰かぶりの花嫁は、塔の中
白雨 音
恋愛
父親の再婚により、家族から小間使いとして扱われてきた、伯爵令嬢のコレット。
思いがけず結婚が決まるが、義姉クリスティナと偽る様に言われる。
愛を求めるコレットは、結婚に望みを託し、クリスティナとして夫となるアラード卿の館へ
向かうのだが、その先で、この結婚が偽りと知らされる。
アラード卿は、彼女を妻とは見ておらず、曰く付きの塔に閉じ込め、放置した。
そんな彼女を、唯一気遣ってくれたのは、自分よりも年上の義理の息子ランメルトだった___
異世界恋愛 《完結しました》
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
幼馴染の親友のために婚約破棄になりました。裏切り者同士お幸せに
hikari
恋愛
侯爵令嬢アントニーナは王太子ジョルジョ7世に婚約破棄される。王太子の新しい婚約相手はなんと幼馴染の親友だった公爵令嬢のマルタだった。
二人は幼い時から王立学校で仲良しだった。アントニーナがいじめられていた時は身を張って守ってくれた。しかし、そんな友情にある日亀裂が入る。
どうやらお前、死んだらしいぞ? ~変わり者令嬢は父親に報復する~
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「ビクティー・シークランドは、どうやら死んでしまったらしいぞ?」
「はぁ? 殿下、アンタついに頭沸いた?」
私は思わずそう言った。
だって仕方がないじゃない、普通にビックリしたんだから。
***
私、ビクティー・シークランドは少し変わった令嬢だ。
お世辞にも淑女然としているとは言えず、男が好む政治事に興味を持ってる。
だから父からも煙たがられているのは自覚があった。
しかしある日、殺されそうになった事で彼女は決める。
「必ず仕返ししてやろう」って。
そんな令嬢の人望と理性に支えられた大勝負をご覧あれ。
置き去りにされた転生シンママはご落胤を秘かに育てるも、モトサヤはご容赦のほどを
青の雀
恋愛
シンママから玉の輿婚へ
学生時代から付き合っていた王太子のレオンハルト・バルセロナ殿下に、ある日突然、旅先で置き去りにされてしまう。
お忍び旅行で来ていたので、誰も二人の居場所を知らなく、両親のどちらかが亡くなった時にしか発動しないはずの「血の呪縛」魔法を使われた。
お腹には、殿下との子供を宿しているというのに、政略結婚をするため、バレンシア・セレナーデ公爵令嬢が邪魔になったという理由だけで、あっけなく捨てられてしまったのだ。
レオンハルトは当初、バレンシアを置き去りにする意図はなく、すぐに戻ってくるつもりでいた。
でも、王都に戻ったレオンハルトは、そのまま結婚式を挙げさせられることになる。
お相手は隣国の王女アレキサンドラ。
アレキサンドラとレオンハルトは、形式の上だけの夫婦となるが、レオンハルトには心の妻であるバレンシアがいるので、指1本アレキサンドラに触れることはない。
バレンシアガ置き去りにされて、2年が経った頃、白い結婚に不満をあらわにしたアレキサンドラは、ついに、バレンシアとその王子の存在に気付き、ご落胤である王子を手に入れようと画策するが、どれも失敗に終わってしまう。
バレンシアは、前世、京都の餅菓子屋の一人娘として、シンママをしながら子供を育てた経験があり、今世もパティシエとしての腕を生かし、パンに製菓を売り歩く行商になり、王子を育てていく。
せっかくなので、家庭でできる餅菓子レシピを載せることにしました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる