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003 : 障害と剣
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次の日から、私達の生活はにわかに忙しくなった。
リュックは、司会者の衣裳の仮縫い、クロードとクロワは出場者の控え室を医務室に改造するにあたっての作業に取りかかり、私はというと会場の様々な雑用に追われていた。
下働きは、私の他にも四人程が雇われていたが、それだけいても用事が多過ぎてなかなかさばき切れない。
「お~い、マルタン!」
「リュック…仮縫いは終わったのか?」
「あぁ、ついさっきな。
今から医務室の改造をやるつもりなんだけど、手伝ってくれないか?」
「それが今…」
あいにくと作業途中だったのでそう言ったのだが、ルイスがそっちを手伝うようにと言ったので、私はリュックと一緒に医務室へ向かった。
「先生、棚はここに作れば良いんだな?」
「はい。薬などの備品を納めておく棚が欲しいのでガラスの戸を付けていただきたいのです。
それで、大きさは…」
クロードの指示が下され、私達は棚作りに必要な材料を買うために市場へ向かった。
「マルタン、どうだ?
今度の仕事は?」
「思ったよりも忙しいが、開場してしまえばそうでもないのかもしれないな。」
「そうだな。開場まであまり時間がないからな。
多分、今が一番忙しい時かもしれないな。
しかも、俺達のせいで急に医務室まで作ることになって余計な仕事を増やしちまったからな。
でも、ハンクさんが喜んでたぜ。
こんな近くに医者がいてくれたら、何かあった時に助かるって。
あの爺さんは医者嫌いで、具合が悪くてもなかなか病院にも行かないらしいんだ。」
「元気そうには見えるが、ルイスさんはけっこうご高齢だもんな。」
「あぁ、ハンクさんとは十歳違いらしいぜ。」
「十歳か…そういえば、ルイスさんと奥さんともそのくらい離れてらっしゃるんじゃないのか?」
「そんな感じだな。
娘さんも遅くに生まれてるから、特別に可愛いんだろうな。」
「そうだな。
離婚されたことをいまだにあんな風におっしゃるのも、きっと娘さんが可愛いからなんだろうな…」
そんな話をしながら私達は材料を買い求め、再び、闘技場へ戻った。
リュックは、司会者の衣裳の仮縫い、クロードとクロワは出場者の控え室を医務室に改造するにあたっての作業に取りかかり、私はというと会場の様々な雑用に追われていた。
下働きは、私の他にも四人程が雇われていたが、それだけいても用事が多過ぎてなかなかさばき切れない。
「お~い、マルタン!」
「リュック…仮縫いは終わったのか?」
「あぁ、ついさっきな。
今から医務室の改造をやるつもりなんだけど、手伝ってくれないか?」
「それが今…」
あいにくと作業途中だったのでそう言ったのだが、ルイスがそっちを手伝うようにと言ったので、私はリュックと一緒に医務室へ向かった。
「先生、棚はここに作れば良いんだな?」
「はい。薬などの備品を納めておく棚が欲しいのでガラスの戸を付けていただきたいのです。
それで、大きさは…」
クロードの指示が下され、私達は棚作りに必要な材料を買うために市場へ向かった。
「マルタン、どうだ?
今度の仕事は?」
「思ったよりも忙しいが、開場してしまえばそうでもないのかもしれないな。」
「そうだな。開場まであまり時間がないからな。
多分、今が一番忙しい時かもしれないな。
しかも、俺達のせいで急に医務室まで作ることになって余計な仕事を増やしちまったからな。
でも、ハンクさんが喜んでたぜ。
こんな近くに医者がいてくれたら、何かあった時に助かるって。
あの爺さんは医者嫌いで、具合が悪くてもなかなか病院にも行かないらしいんだ。」
「元気そうには見えるが、ルイスさんはけっこうご高齢だもんな。」
「あぁ、ハンクさんとは十歳違いらしいぜ。」
「十歳か…そういえば、ルイスさんと奥さんともそのくらい離れてらっしゃるんじゃないのか?」
「そんな感じだな。
娘さんも遅くに生まれてるから、特別に可愛いんだろうな。」
「そうだな。
離婚されたことをいまだにあんな風におっしゃるのも、きっと娘さんが可愛いからなんだろうな…」
そんな話をしながら私達は材料を買い求め、再び、闘技場へ戻った。
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