187 / 201
瑠威の決断
2
しおりを挟む
「ねぇ、ママ…ママと瑠威の結婚はどうなったの?」
「さぁ…瑠威が帰って来るまでわからないわ。」
「さぁって…
あ!それじゃあ、シュバルツのメジャーデビューは?」
「それも聞いてないわ。」
「えーーーーっ!?どういうこと?」
瑠威は本当にママにも何も言ってないみたいだ。
それなのに、瑠威を信じて待つだなんて…
ママ…本当に大丈夫なのかなぁ…
*
それから、シュバルツのライブはぱったりとなくなった。
オルガさんがあるバンドのサポートメンバーとして出演したのを見に行ったファンの話によると、シュバルツは充電期間だと言われたらしい。
ただ、解散はしないってはっきり言ってたっていうのが、ファンの心の支えみたいなものだけど…
やがて、春になり、瑠威はバンドをやめて実家に帰って農業をやってるとか、バンドじゃなくてソロデビューが決まって、その準備のために上京したとかいろんな噂が飛び交ったけど、本当のことはだれも知らない。
ママにもメール一本ないらしい。
不安だろうけど、ママはそんなことはおくびにも出さずに、いつも通り、暮らしてる。
例の藤堂さんとも、ちゃんと話し合って、今は良い関係だと言っていた。
まさか、ママ…瑠威がいない間に、藤堂さんに惹かれたりしないよね…??
「さぁ…瑠威が帰って来るまでわからないわ。」
「さぁって…
あ!それじゃあ、シュバルツのメジャーデビューは?」
「それも聞いてないわ。」
「えーーーーっ!?どういうこと?」
瑠威は本当にママにも何も言ってないみたいだ。
それなのに、瑠威を信じて待つだなんて…
ママ…本当に大丈夫なのかなぁ…
*
それから、シュバルツのライブはぱったりとなくなった。
オルガさんがあるバンドのサポートメンバーとして出演したのを見に行ったファンの話によると、シュバルツは充電期間だと言われたらしい。
ただ、解散はしないってはっきり言ってたっていうのが、ファンの心の支えみたいなものだけど…
やがて、春になり、瑠威はバンドをやめて実家に帰って農業をやってるとか、バンドじゃなくてソロデビューが決まって、その準備のために上京したとかいろんな噂が飛び交ったけど、本当のことはだれも知らない。
ママにもメール一本ないらしい。
不安だろうけど、ママはそんなことはおくびにも出さずに、いつも通り、暮らしてる。
例の藤堂さんとも、ちゃんと話し合って、今は良い関係だと言っていた。
まさか、ママ…瑠威がいない間に、藤堂さんに惹かれたりしないよね…??
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
結婚相手の幼馴染に散々馬鹿にされたので離婚してもいいですか?
ヘロディア
恋愛
とある王国の王子様と結婚した主人公。
そこには、王子様の幼馴染を名乗る女性がいた。
彼女に追い詰められていく主人公。
果たしてその生活に耐えられるのだろうか。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
【完結】悪女のなみだ
じじ
恋愛
「カリーナがまたカレンを泣かせてる」
双子の姉妹にも関わらず、私はいつも嫌われる側だった。
カレン、私の妹。
私とよく似た顔立ちなのに、彼女の目尻は優しげに下がり、微笑み一つで天使のようだともてはやされ、涙をこぼせば聖女のようだ崇められた。
一方の私は、切れ長の目でどう見ても性格がきつく見える。にこやかに笑ったつもりでも悪巧みをしていると謗られ、泣くと男を篭絡するつもりか、と非難された。
「ふふ。姉様って本当にかわいそう。気が弱いくせに、顔のせいで悪者になるんだもの。」
私が言い返せないのを知って、馬鹿にしてくる妹をどうすれば良かったのか。
「お前みたいな女が姉だなんてカレンがかわいそうだ」
罵ってくる男達にどう言えば真実が伝わったのか。
本当の自分を誰かに知ってもらおうなんて望みを捨てて、日々淡々と過ごしていた私を救ってくれたのは、あなただった。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる