122 / 201
喧嘩
3
しおりを挟む
「望結、これも可愛いと思わないか?」
また瑠威が別のドレスの画像を差し出す。
「そうだね、可愛いと思うよ。」
「だよなぁ…かおりはセンス良いからきっとどんなのでも似合うだろうけど…結局はかおりの好みだよな。」
「そうだね。」
瑠威は心配事なんて何もないみたいに浮かれてる。
でも、本当に大丈夫なんだろうか?
瑠威のご両親は、ママとのこと、本当に許してくれるんだろうか?
「ねぇ、瑠威…」
「ん~?」
「瑠威のご両親は、その…ママとの結婚の事、許してくれてるの?」
「……え?」
顔を上げた瑠威の表情は険しかった。
「……俺はもう子供じゃない。
だから、結婚に親の許しなんかいらない。」
「そういうもんじゃないでしょうよ。
結婚したら、瑠威のご両親とママは一応親子ってことにもなるわけだし。」
「……俺……バンドのこと反対されて、19の時から家出てるから。
勘当されたも同然なんだよ。
だから、関係ない。」
なんか、子供染みたこと言ってるなと思った。
瑠威は結婚のこと、ご両親には言わないつもりなんだ。
でも、そんなことしたら、ますます瑠威とご両親の仲はこじれるだろうし、ママへの心象も悪くなるだろうな。
子持ちの年増の女が瑠威をたぶらかした…みたいに思われるんじゃないかなぁ…
そんなのママが可哀想…
また瑠威が別のドレスの画像を差し出す。
「そうだね、可愛いと思うよ。」
「だよなぁ…かおりはセンス良いからきっとどんなのでも似合うだろうけど…結局はかおりの好みだよな。」
「そうだね。」
瑠威は心配事なんて何もないみたいに浮かれてる。
でも、本当に大丈夫なんだろうか?
瑠威のご両親は、ママとのこと、本当に許してくれるんだろうか?
「ねぇ、瑠威…」
「ん~?」
「瑠威のご両親は、その…ママとの結婚の事、許してくれてるの?」
「……え?」
顔を上げた瑠威の表情は険しかった。
「……俺はもう子供じゃない。
だから、結婚に親の許しなんかいらない。」
「そういうもんじゃないでしょうよ。
結婚したら、瑠威のご両親とママは一応親子ってことにもなるわけだし。」
「……俺……バンドのこと反対されて、19の時から家出てるから。
勘当されたも同然なんだよ。
だから、関係ない。」
なんか、子供染みたこと言ってるなと思った。
瑠威は結婚のこと、ご両親には言わないつもりなんだ。
でも、そんなことしたら、ますます瑠威とご両親の仲はこじれるだろうし、ママへの心象も悪くなるだろうな。
子持ちの年増の女が瑠威をたぶらかした…みたいに思われるんじゃないかなぁ…
そんなのママが可哀想…
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説

いつかの空を見る日まで
たつみ
恋愛
皇命により皇太子の婚約者となったカサンドラ。皇太子は彼女に無関心だったが、彼女も皇太子には無関心。婚姻する気なんてさらさらなく、逃げることだけ考えている。忠実な従僕と逃げる準備を進めていたのだが、不用意にも、皇太子の彼女に対する好感度を上げてしまい、執着されるはめに。複雑な事情がある彼女に、逃亡中止は有り得ない。生きるも死ぬもどうでもいいが、皇宮にだけはいたくないと、従僕と2人、ついに逃亡を決行するのだが。
------------
復讐、逆転ものではありませんので、それをご期待のかたはご注意ください。
悲しい内容が苦手というかたは、特にご注意ください。
中世・近世の欧風な雰囲気ですが、それっぽいだけです。
どんな展開でも、どんと来いなかた向けかもしれません。
(うわあ…ぇう~…がはっ…ぇえぇ~…となるところもあります)
他サイトでも掲載しています。

【完結】私の婚約者はもう死んだので
miniko
恋愛
「私の事は死んだものと思ってくれ」
結婚式が約一ヵ月後に迫った、ある日の事。
そう書き置きを残して、幼い頃からの婚約者は私の前から姿を消した。
彼の弟の婚約者を連れて・・・・・・。
これは、身勝手な駆け落ちに振り回されて婚姻を結ばざるを得なかった男女が、すれ違いながらも心を繋いでいく物語。
※感想欄はネタバレ有り/無しの振り分けをしていません。本編より先に読む場合はご注意下さい。

ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。

姉の婚約者であるはずの第一王子に「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」と言われました。
ふまさ
恋愛
「お前はとても優秀だそうだから、婚約者にしてやってもいい」
ある日の休日。家族に疎まれ、蔑まれながら育ったマイラに、第一王子であり、姉の婚約者であるはずのヘイデンがそう告げた。その隣で、姉のパメラが偉そうにふんぞりかえる。
「ぞんぶんに感謝してよ、マイラ。あたしがヘイデン殿下に口添えしたんだから!」
一方的に条件を押し付けられ、望まぬまま、第一王子の婚約者となったマイラは、それでもつかの間の安らぎを手に入れ、歓喜する。
だって。
──これ以上の幸せがあるなんて、知らなかったから。

戻る場所がなくなったようなので別人として生きます
しゃーりん
恋愛
医療院で目が覚めて、新聞を見ると自分が死んだ記事が載っていた。
子爵令嬢だったリアンヌは公爵令息ジョーダンから猛アプローチを受け、結婚していた。
しかし、結婚生活は幸せではなかった。嫌がらせを受ける日々。子供に会えない日々。
そしてとうとう攫われ、襲われ、森に捨てられたらしい。
見つかったという遺体が自分に似ていて死んだと思われたのか、別人とわかっていて死んだことにされたのか。
でももう夫の元に戻る必要はない。そのことにホッとした。
リアンヌは別人として新しい人生を生きることにするというお話です。

愛なんてどこにもないと知っている
紫楼
恋愛
私は親の選んだ相手と政略結婚をさせられた。
相手には長年の恋人がいて婚約時から全てを諦め、貴族の娘として割り切った。
白い結婚でも社交界でどんなに噂されてもどうでも良い。
結局は追い出されて、家に帰された。
両親には叱られ、兄にはため息を吐かれる。
一年もしないうちに再婚を命じられた。
彼は兄の親友で、兄が私の初恋だと勘違いした人。
私は何も期待できないことを知っている。
彼は私を愛さない。
主人公以外が愛や恋に迷走して暴走しているので、主人公は最後の方しか、トキメキがないです。
作者の脳内の世界観なので現実世界の法律や常識とは重ねないでお読むください。
誤字脱字は多いと思われますので、先にごめんなさい。
他サイトにも載せています。

「君の作った料理は愛情がこもってない」と言われたのでもう何も作りません
今川幸乃
恋愛
貧乏貴族の娘、エレンは幼いころから自分で家事をして育ったため、料理が得意だった。
そのため婚約者のウィルにも手づから料理を作るのだが、彼は「おいしいけど心が籠ってない」と言い、挙句妹のシエラが作った料理を「おいしい」と好んで食べている。
それでも我慢してウィルの好みの料理を作ろうとするエレンだったがある日「料理どころか君からも愛情を感じない」と言われてしまい、もう彼の気を惹こうとするのをやめることを決意する。
ウィルはそれでもシエラがいるからと気にしなかったが、やがてシエラの料理作りをもエレンが手伝っていたからこそうまくいっていたということが分かってしまう。

【完結】小公爵様の裏の顔をわたしだけが知っている
おのまとぺ
恋愛
公爵令息ルシアン・ド・ラ・パウルはいつだって王国の令嬢たちの噂の的。見目麗しさもさることながら、その立ち居振る舞いの上品さ、物腰の穏やかさに女たちは熱い眼差しを向ける。
しかし、彼の裏の顔を知る者は居ない。
男爵家の次女マリベルを除いて。
◇素直になれない男女のすったもんだ
◇腐った令嬢が登場したりします
◇50話完結予定
2025.2.14
タイトルを変更しました。(完結済みなのにすみません、ずっとモヤモヤしていたので……!)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる