秘密のカレはV(ヴィジュアル)系

ルカ(聖夜月ルカ)

文字の大きさ
上 下
102 / 201
うわさ

しおりを挟む
「そうだよね!
 何も全く読まないってわけじゃないんだし、もしかしたら、読んでるのに読んでないふりしてるのかもしれないし。
……ねぇ、なんか、瑠威ってちょっとシャイなところあるよね?
だから、実はファンレターも全部読んでて、でも恥ずかしいから読んでないふりしてるのかもしれないよねぇ…」

 「そ、そうかもしれないね。」

 「私、手紙と一緒にツーショットの写真も入れといたんだ。
そしたら、写真見て『あ、あの子だ。』って思い出してくれるかも知れないし。」

さゆみはそう言って、ふふふと笑う。
 本当にさゆみって前向き…
しかも、すっごく積極的…!
なんで今まで気づかなかったんだろう?
シュバルツのライブに行くまではそんなこと少しも感じた事なかったのになぁ…



「あ、そうだ、これ見て!」

さゆみはスマホの画面を私の前に差し出した。



 「これ、昨夜撮ったやつなんだけど…なんか、けっこうお似合いな雰囲気じゃない?」

 「そうだね。」

それは嘘というわけではなかった。
さゆみが瑠威の腕に自分の腕を絡めて、ちょっと肩にもたれるような感じで写ってて、確かにそれなりに良い感じに撮れていた。



 「でしょう?
 今度、この写真も渡そうと思ってるんだぁ…」

 瑠威のところにはこういう写真もいっぱい集まって来てるんだろうな。
そんなのはきっとママには見せたくないよね。
 昨夜、瑠威は、別にママに気遣ってるわけじゃないって言ってたけど、やっぱり気を遣ってるんだよね。
 気遣ってなんかいないっていったのは、きっと瑠威のカッコ付けなんだろうと思う。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【完結】略奪されるような王子なんていりません! こんな国から出ていきます!

かとるり
恋愛
王子であるグレアムは聖女であるマーガレットと婚約関係にあったが、彼が選んだのはマーガレットの妹のミランダだった。 婚約者に裏切られ、家族からも裏切られたマーガレットは国を見限った。

7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた

小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。 7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。 ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。 ※よくある話で設定はゆるいです。 誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。

初耳なのですが…、本当ですか?

あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た! でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。

不貞の子を身籠ったと夫に追い出されました。生まれた子供は『精霊のいとし子』のようです。

桧山 紗綺
恋愛
【完結】嫁いで5年。子供を身籠ったら追い出されました。不貞なんてしていないと言っても聞く耳をもちません。生まれた子は間違いなく夫の子です。夫の子……ですが。 私、離婚された方が良いのではないでしょうか。 戻ってきた実家で子供たちと幸せに暮らしていきます。 『精霊のいとし子』と呼ばれる存在を授かった主人公の、可愛い子供たちとの暮らしと新しい恋とか愛とかのお話です。 ※※番外編も完結しました。番外編は色々な視点で書いてます。 時系列も結構バラバラに本編の間の話や本編後の色々な出来事を書きました。 一通り主人公の周りの視点で書けたかな、と。 番外編の方が本編よりも長いです。 気がついたら10万文字を超えていました。 随分と長くなりましたが、お付き合いくださってありがとうございました!

拝啓、婚約者様。ごきげんよう。そしてさようなら

みおな
恋愛
 子爵令嬢のクロエ・ルーベンスは今日も《おひとり様》で夜会に参加する。 公爵家を継ぐ予定の婚約者がいながら、だ。  クロエの婚約者、クライヴ・コンラッド公爵令息は、婚約が決まった時から一度も婚約者としての義務を果たしていない。  クライヴは、ずっと義妹のファンティーヌを優先するからだ。 「ファンティーヌが熱を出したから、出かけられない」 「ファンティーヌが行きたいと言っているから、エスコートは出来ない」 「ファンティーヌが」 「ファンティーヌが」  だからクロエは、学園卒業式のパーティーで顔を合わせたクライヴに、にっこりと微笑んで伝える。 「私のことはお気になさらず」

月不知のセレネー

海獺屋ぼの
ライト文芸
音楽レーベル株式会社ニンヒアの企画部に所属する春川陽子はある日突然に新創設部署「クリエイター発掘部」の部長代理を任されることになった。 彼女に与えられた使命は二人の盲目のクリエイターのマネジメント。 苦労しながらも陽子は彼らと一緒に成長していくのだった。 ボカロPと異世界転生モノ作家の二人がある楽曲を作り上げるまでの物語。

【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒
恋愛
死んで転生したら、大好きな乙女ゲーの世界の悪役令嬢だった!? バッドエンドだらけの悪役令嬢。 しかし、 「悪さをしなければ、最悪な結末は回避出来るのでは!?」 そう考え、ただの令嬢として生きていくことを決意する。 運命を変えたい主人公の、バッドエンド回避の物語! ※完結済です。 ※作者がシステムに不慣れかつ創作初心者な時に書いたものなので、温かく見守っていだければ幸いです……(。_。///) ※ご感想・ご指摘につきましては、近況ボードをお読みくださいませ。 《皆様のご愛読に、心からの感謝を申し上げますm(*_ _)m》

石女を理由に離縁されましたが、実家に出戻って幸せになりました

お好み焼き
恋愛
ゼネラル侯爵家に嫁いで三年、私は子が出来ないことを理由に冷遇されていて、とうとう離縁されてしまいました。なのにその後、ゼネラル家に嫁として戻って来いと手紙と書類が届きました。息子は種無しだったと、だから石女として私に叩き付けた離縁状は無効だと。 その他にも色々ありましたが、今となっては心は落ち着いています。私には優しい弟がいて、頼れるお祖父様がいて、可愛い妹もいるのですから。

処理中です...