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side かおり

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「かおり…どうかしたの?」

 「どうもしないよ、ちょっとトイレに起きただけだってば。」

 嘘を吐いて、ベッドの中に潜り込む。
まだ収まらない胸の鼓動を瑠威に気づかれないように、少しだけ距離を置いて…



さっきの光景が、頭の中にこびりついていた。
 狂おしい程の想いを書き綴っていた望結…



最近、望結の様子がおかしかったのはあのせいだったんだ。
きっと、望結はずっと瑠威にひかれてて…
でも、私の手前そんなことは言えなくて、その想いをずっと心の中に押し込んでいたんだろう。
だけど、どうしようもないほどに、瑠威への想いが高まって…
苦しくてたまらなくなって、その想いを手紙にしたためていたんだろう…



知らなかった…
少しも気付かなかった…
望結が瑠威にそんな想いを抱いてたなんて……



うかつだった…
やはり、私が非常識だったんだ。
 瑠威は望結とあまり年が変わらない。
 望結が瑠威を好きになっても少しもおかしくはない。
いや、私が瑠威を好きになるよりも、その方がずっと自然なことなのかもしれない。



 私が悪いんだ……
私が瑠威を好きになったりしたから…



でも、今更そんなことを言っても仕方がない。
 肝心なのはこれからどうするかってことだ。



……私は…私は、一体、どうすれば良いんだろう?
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