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やがて、お腹いっぱいになったかえるはぱんぱんに膨れ上がったお腹をさすりながら、姫様に言いました。
「お腹がいっぱいになったら眠くなってしまいました。
きっと、一生懸命飛び跳ねてきたからでしょう。
僕をゆっくり眠らせて下さい。」
どこまであつかましいかえるだろう…
姫様は苛々していましたが、国王はかえるを姫様の部屋で休ませるように言いました。
「ここがお姫様のお部屋ですか。
可愛らしいお姫様にぴったりな素敵な部屋ですね。
お姫様のベッドは、さぞふかふかで寝心地が良いんでしょうね。
さぁ、早く、僕をそのふかふかのベッドで眠らせて下さい。」
姫様のベッドは真っ白なシルクのシーツに上等のレースがたくさん縫い付けられた美しい寝具がかけられています。
そんな美しいベッドの上に、この汚らわしいかえるを寝かせるのかと考えると、姫様はとても不愉快な気分になり、かえるを睨み付けました。
「お姫様、どうなさったのです?
早く寝かせてくださいよ。
そんなに僕に冷たい態度ばかりとられるのなら、国王様に言い付けますよ。」
「なんですって!
かえるのくせに、生意気な!!」
姫様は、怒りに任せ、かえるを壁に投げ付けました。
壁にたたきつけられたかえるは、口から血を流しぐったりと床に倒れました。
「メリッサ…今の音は…あっっ!!」
隣の部屋の姉・ルシアンが物音に気付いて姫様の部屋を訪れ、床に倒れた瀕死のかえるをみつけました。
「メリッサ…なんて、ひどいことを…
このかえるさんは、あなたの金のまりを泉の底から取って来てくれたのでしょう?
泉から一生懸命に飛び跳ねて、やっとここへ辿りついたのでしょう?
あなたのお友達なんでしょう?」
「冗談言わないで!
どうしてこの私がそんなけがらわしいかえると友達にならなきゃならないの!?」
「……かえるさん、かわいそうに…」
ルシアンは、倒れたかえるを抱き抱え、かえるのことを想って熱い涙をこぼしました。
ルシアンは、たくさんの姫様の中で一番器量が良くない娘でしたが、その心根はたいそう美しかったのです。
「お腹がいっぱいになったら眠くなってしまいました。
きっと、一生懸命飛び跳ねてきたからでしょう。
僕をゆっくり眠らせて下さい。」
どこまであつかましいかえるだろう…
姫様は苛々していましたが、国王はかえるを姫様の部屋で休ませるように言いました。
「ここがお姫様のお部屋ですか。
可愛らしいお姫様にぴったりな素敵な部屋ですね。
お姫様のベッドは、さぞふかふかで寝心地が良いんでしょうね。
さぁ、早く、僕をそのふかふかのベッドで眠らせて下さい。」
姫様のベッドは真っ白なシルクのシーツに上等のレースがたくさん縫い付けられた美しい寝具がかけられています。
そんな美しいベッドの上に、この汚らわしいかえるを寝かせるのかと考えると、姫様はとても不愉快な気分になり、かえるを睨み付けました。
「お姫様、どうなさったのです?
早く寝かせてくださいよ。
そんなに僕に冷たい態度ばかりとられるのなら、国王様に言い付けますよ。」
「なんですって!
かえるのくせに、生意気な!!」
姫様は、怒りに任せ、かえるを壁に投げ付けました。
壁にたたきつけられたかえるは、口から血を流しぐったりと床に倒れました。
「メリッサ…今の音は…あっっ!!」
隣の部屋の姉・ルシアンが物音に気付いて姫様の部屋を訪れ、床に倒れた瀕死のかえるをみつけました。
「メリッサ…なんて、ひどいことを…
このかえるさんは、あなたの金のまりを泉の底から取って来てくれたのでしょう?
泉から一生懸命に飛び跳ねて、やっとここへ辿りついたのでしょう?
あなたのお友達なんでしょう?」
「冗談言わないで!
どうしてこの私がそんなけがらわしいかえると友達にならなきゃならないの!?」
「……かえるさん、かわいそうに…」
ルシアンは、倒れたかえるを抱き抱え、かえるのことを想って熱い涙をこぼしました。
ルシアンは、たくさんの姫様の中で一番器量が良くない娘でしたが、その心根はたいそう美しかったのです。
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