695 / 697
100. さぁ、旅に出よう!
3
しおりを挟む
「い~や!おまえは裏切りもんだ!
嘘ばっかりついたじゃないか!
昨日のことだって、町に買い出しだなんて言って…」
「それは……
ごめん!悪かった!
……でも、俺、本気なんだ!
俺、将来はセーラと結婚するつもりなんだ!」
「け、け、結婚?!
おまえ…馬鹿じゃないのか?
まだ子供のくせに何言ってんだよ!
もう、良い!
おまえとなんか一生遊ばない!
せいぜいセーラと仲良くしなっ!」
俺はライドンにそう言い残して帰ってきた。
ライドンの奴…男の友情よりも女の子を取るなんて、最低だ!
何が、結婚だ!馬鹿野郎!!
俺はすっかり頭に来てしまい、それ以来、ライドンとは出会っても一言もしゃべらなかった。
それからしばらく経った頃…たまたまあの家の前を通りかかった時に、家の中から女の子とそのお母さんらしき人が出てきた。
……う…嘘…可愛い……!!
間近で見たセーラはお人形さんみたいに可愛かった。
そして、俺と目があった瞬間…セーラはにっこりと俺に微笑みかけてくれたんだ。
その瞬間、顔と頭がかーっと熱くなるのを感じ、俺は走り出した。
異常な位、心臓がドキドキしてる。
その日から、俺はおかしくなってしまった。
俺に微笑んでくれたあの笑顔が頭から離れなくなった…
なにかというと、セーラのことばかり考えてしまう…
あぁ、悔しい…!
ライドンはもう何度もセーラの家に遊びに行ってるんだよなぁ…
良いなぁ…うらやましいなぁ…
俺も遊びに行きたい!
でも、そんなこと口が裂けても言えないよなぁ…
なんで、こんなにセーラのことが気になるんだろう…
え……?!
これってもしかして俺もセーラのことを好きになったってこと?
ま、ま、まさか…!!!
俺は自分の気持ちにかなり焦ってた。
今まで感じたことのない気持ちにすっかりとまどっていた。
でも、今更、俺もセーラのことを好きになっただなんて言えるわけがない…
なんせ、ライドンは本気でセーラと結婚しようと考えてるみたいだし…
け、結婚…?
大人になったセーラを想像した。
きっと今よりもっと美人で…
朝が来たら、優しくキスして起こしてくれたりして…
頭の中に妄想が膨らんだ時、俺はあることに気が付いた。
嘘ばっかりついたじゃないか!
昨日のことだって、町に買い出しだなんて言って…」
「それは……
ごめん!悪かった!
……でも、俺、本気なんだ!
俺、将来はセーラと結婚するつもりなんだ!」
「け、け、結婚?!
おまえ…馬鹿じゃないのか?
まだ子供のくせに何言ってんだよ!
もう、良い!
おまえとなんか一生遊ばない!
せいぜいセーラと仲良くしなっ!」
俺はライドンにそう言い残して帰ってきた。
ライドンの奴…男の友情よりも女の子を取るなんて、最低だ!
何が、結婚だ!馬鹿野郎!!
俺はすっかり頭に来てしまい、それ以来、ライドンとは出会っても一言もしゃべらなかった。
それからしばらく経った頃…たまたまあの家の前を通りかかった時に、家の中から女の子とそのお母さんらしき人が出てきた。
……う…嘘…可愛い……!!
間近で見たセーラはお人形さんみたいに可愛かった。
そして、俺と目があった瞬間…セーラはにっこりと俺に微笑みかけてくれたんだ。
その瞬間、顔と頭がかーっと熱くなるのを感じ、俺は走り出した。
異常な位、心臓がドキドキしてる。
その日から、俺はおかしくなってしまった。
俺に微笑んでくれたあの笑顔が頭から離れなくなった…
なにかというと、セーラのことばかり考えてしまう…
あぁ、悔しい…!
ライドンはもう何度もセーラの家に遊びに行ってるんだよなぁ…
良いなぁ…うらやましいなぁ…
俺も遊びに行きたい!
でも、そんなこと口が裂けても言えないよなぁ…
なんで、こんなにセーラのことが気になるんだろう…
え……?!
これってもしかして俺もセーラのことを好きになったってこと?
ま、ま、まさか…!!!
俺は自分の気持ちにかなり焦ってた。
今まで感じたことのない気持ちにすっかりとまどっていた。
でも、今更、俺もセーラのことを好きになっただなんて言えるわけがない…
なんせ、ライドンは本気でセーラと結婚しようと考えてるみたいだし…
け、結婚…?
大人になったセーラを想像した。
きっと今よりもっと美人で…
朝が来たら、優しくキスして起こしてくれたりして…
頭の中に妄想が膨らんだ時、俺はあることに気が付いた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
元邪神って本当ですか!? 万能ギルド職員の業務日誌
紫南
ファンタジー
十二才の少年コウヤは、前世では病弱な少年だった。
それは、その更に前の生で邪神として倒されたからだ。
今世、その世界に再転生した彼は、元家族である神々に可愛がられ高い能力を持って人として生活している。
コウヤの現職は冒険者ギルドの職員。
日々仕事を押し付けられ、それらをこなしていくが……?
◆◆◆
「だって武器がペーパーナイフってなに!? あれは普通切れないよ!? 何切るものかわかってるよね!?」
「紙でしょ? ペーパーって言うし」
「そうだね。正解!」
◆◆◆
神としての力は健在。
ちょっと天然でお人好し。
自重知らずの少年が今日も元気にお仕事中!
◆気まぐれ投稿になります。
お暇潰しにどうぞ♪

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる