694 / 697
100. さぁ、旅に出よう!
2
しおりを挟む
次の日、俺はライドンを呼び出した。
「ライドン、おまえ、最近つきあい悪いけど何かあったのか?」
「い、いや、何も…
たまたま忙しいだけさ。」
「昨日も忙しかったのか?」
「そ、そうさ…
昨日は…その…あ!そうだ!母さんが町に買い出しに行くから手伝えって言われて…」
「ふ~ん…町へねぇ…」
「な、なんだよっ!!」
「ライドン!いいかげんなことを言うな!
俺、昨日、見たんだぞ!
おまえが町はずれの家に入って行くのを!!」
「えっ!!」
ライドンの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
なんだ、こいつ…?
一体、どうしたってんだ?!
「……実はな……しばらく前にあの家が建てられるのを見てるうちに、そこのおじさんから声かけられてな。
それが、けっこう気の良いおじさんでさ。
で、いろいろしゃべってるうちになんとなく仲良くなって…
引っ越してくる時は俺も手伝うなんて言っちゃったんだ。
で…手伝いに行ったらそこに…」
「何かあったのか?」
「そこに……」
「なんなんだよ、早く言えよ!!」
「そこにセーラがいたんだよっっ!」
ライドンの顔はトマトみたいに真っ赤になってた。
今日のライドンはおかしい…
「セーラ…??誰だ?
あ、もしかして、昨日の女の子?」
「ルーク、セーラを見たのか?!
すっごく可愛かっただろう?」
「そうか~?
俺は特に何も感じなかったけど…」
「おまえ…目が悪いんじゃないか?
あんな可愛い女の子、めったにいないぞ!
少なくともこの町にはいないな。
まるで天使みたいじゃないか…
……それで…俺…俺…」
「どうしたんだよ!?」
「俺…一目でセーラのことが好きになって…」
「えーーーーっっ!!」
「……セーラも、俺のこと、きっと気に入ってくれてると思うんだ。
だって、俺が遊びに行ったら嬉しそうな顔するし、帰る時には『また来てね!』っていってくれるんだぜ。
嫌いだったら、そんなこと言わないよな??
な、ルーク、おまえもそう思うだろ?」
「……知らねぇよ、そんなの。
なんだよ、おまえは長いつきあいの俺よりもつい最近知り合った女の子と遊ぶ方を選んだってことかよ!
この、裏切り者っっ!」
「別に裏切ってなんかいないさ!」
「ライドン、おまえ、最近つきあい悪いけど何かあったのか?」
「い、いや、何も…
たまたま忙しいだけさ。」
「昨日も忙しかったのか?」
「そ、そうさ…
昨日は…その…あ!そうだ!母さんが町に買い出しに行くから手伝えって言われて…」
「ふ~ん…町へねぇ…」
「な、なんだよっ!!」
「ライドン!いいかげんなことを言うな!
俺、昨日、見たんだぞ!
おまえが町はずれの家に入って行くのを!!」
「えっ!!」
ライドンの顔がみるみるうちに赤くなっていく。
なんだ、こいつ…?
一体、どうしたってんだ?!
「……実はな……しばらく前にあの家が建てられるのを見てるうちに、そこのおじさんから声かけられてな。
それが、けっこう気の良いおじさんでさ。
で、いろいろしゃべってるうちになんとなく仲良くなって…
引っ越してくる時は俺も手伝うなんて言っちゃったんだ。
で…手伝いに行ったらそこに…」
「何かあったのか?」
「そこに……」
「なんなんだよ、早く言えよ!!」
「そこにセーラがいたんだよっっ!」
ライドンの顔はトマトみたいに真っ赤になってた。
今日のライドンはおかしい…
「セーラ…??誰だ?
あ、もしかして、昨日の女の子?」
「ルーク、セーラを見たのか?!
すっごく可愛かっただろう?」
「そうか~?
俺は特に何も感じなかったけど…」
「おまえ…目が悪いんじゃないか?
あんな可愛い女の子、めったにいないぞ!
少なくともこの町にはいないな。
まるで天使みたいじゃないか…
……それで…俺…俺…」
「どうしたんだよ!?」
「俺…一目でセーラのことが好きになって…」
「えーーーーっっ!!」
「……セーラも、俺のこと、きっと気に入ってくれてると思うんだ。
だって、俺が遊びに行ったら嬉しそうな顔するし、帰る時には『また来てね!』っていってくれるんだぜ。
嫌いだったら、そんなこと言わないよな??
な、ルーク、おまえもそう思うだろ?」
「……知らねぇよ、そんなの。
なんだよ、おまえは長いつきあいの俺よりもつい最近知り合った女の子と遊ぶ方を選んだってことかよ!
この、裏切り者っっ!」
「別に裏切ってなんかいないさ!」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

魔物が棲む森に捨てられた私を拾ったのは、私を捨てた王子がいる国の騎士様だった件について。
imu
ファンタジー
病院の帰り道、歩くのもやっとな状態の私、花宮 凛羽 21歳。
今にも倒れそうな体に鞭を打ち、家まで15分の道を歩いていた。
あぁ、タクシーにすればよかったと、後悔し始めた時。
「—っ⁉︎」
私の体は、眩い光に包まれた。
次に目覚めた時、そこは、
「どこ…、ここ……。」
何故かずぶ濡れな私と、きらびやかな人達がいる世界でした。

プラス的 異世界の過ごし方
seo
ファンタジー
日本で普通に働いていたわたしは、気がつくと異世界のもうすぐ5歳の幼女だった。田舎の山小屋みたいなところに引っ越してきた。そこがおさめる領地らしい。伯爵令嬢らしいのだが、わたしの多少の知識で知る貴族とはかなり違う。あれ、ひょっとして、うちって貧乏なの? まあ、家族が仲良しみたいだし、楽しければいっか。
呑気で細かいことは気にしない、めんどくさがりズボラ女子が、神様から授けられるギフト「+」に助けられながら、楽しんで生活していきます。
乙女ゲーの脇役家族ということには気づかずに……。
#不定期更新 #物語の進み具合のんびり
#カクヨムさんでも掲載しています
ヒロインは始まる前に退場していました
サクラ
ファンタジー
とある乙女ゲームの世界で目覚めたのは、原作を知らない一人の少女
産まれた時点で本来あるべき道筋を外れてしまっていた彼女は、知らない世界でどう生き抜くのか。
母の愛情、突然の別れ、事故からの死亡扱いで目覚めた場所はゴミ捨て場
捨てる神あれば拾う神あり?
人の温かさに触れて成長する少女に再び訪れる試練。
そして、本来のヒロインが現れない世界ではどんな未来が訪れるのか。
主人公が7歳になる頃までは平和、ホノボノが続きます。
ダークファンタジーになる予定でしたが、主人公ヴィオの天真爛漫キャラに ダーク要素は少なめとなっております。
同作品を『小説を読もう』『カクヨム』でも配信中。カクヨム先行となっております
追いつくまで しばらくの間 0時、12時の一日2話更新としております
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
幸福サーカス団
もちもちピノ
ホラー
幸福サーカス団
なんでも願いを叶えてくれるサーカス団のお話
幸福サーカス団とは
全ての人に幸せを提供するサーカス団
でも幸せにはルールがあるんだ
なんでもいいと言ってはダメ
願いを叶えたお客様は決して団員を傷つけてはいけない。
そして願いがどの方向に行ってもサーカス団に責任はない
そんなサーカス団とお客様と不思議な事件のお話
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
いずれ最強の錬金術師?
小狐丸
ファンタジー
テンプレのごとく勇者召喚に巻き込まれたアラフォーサラリーマン入間 巧。何の因果か、女神様に勇者とは別口で異世界へと送られる事になる。
女神様の過保護なサポートで若返り、外見も日本人とはかけ離れたイケメンとなって異世界へと降り立つ。
けれど男の希望は生産職を営みながらのスローライフ。それを許さない女神特性の身体と能力。
はたして巧は異世界で平穏な生活を送れるのか。
**************
本編終了しました。
只今、暇つぶしに蛇足をツラツラ書き殴っています。
お暇でしたらどうぞ。
書籍版一巻〜七巻発売中です。
コミック版一巻〜二巻発売中です。
よろしくお願いします。
**************
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる