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069. 空の贈り物
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「ここは、天界の空よ。」
「そ、空?!」
「そう!空!
ねぇ、ノルン、これを見て!」
「まぁ…!!
なんて素敵な石なのかしら?
これ、なんて石なの?」
「これは、この空で作ってみたの。」
「うそっ!
どうやって??それに色が違うわ!」
「この空にあなたを想う人々の愛を混ぜて作ったのよ…
そしたらこんなに綺麗な色になって…」
「私を想う人々…?」
「……あなた、最近ここにばかりいたから気付かなかったのね…
あなたのために、毎日毎日お見舞いに来てる人が…祈りを捧げてくれてる人がいるのよ…」
「……まさか…
私はもうだめだって思われてるんじゃ…」
「そんなことないわ。
いくらお医者様に駄目だって言われても、あなたが眠り続けていても、諦めない人達はたくさんいるのよ。
特に、あなたのご両親は、毎日あなたにどれほどの愛を降り注いでいることか…」
「パパやママが…?」
「…そうよ。あなたの身体に返ってみるとよくわかるわ。」
両親のことはすっかり忘れてた…
いや、あえて忘れようとして…だから身体からも離れていた。
そうでないと別れが辛いから…
ノルンは、手を広げ天界の青い空からダイブした。
守護天使の言った通り、白いもやがノルンの身体を優しく受け止めてくれた。
そしてそこからさらにダイブした。
今度は自分の身体へ返ることを念じながら…
「ノルン…今日はとっても良いお天気よ…」
母は、何も答えないノルンに何くれとなく話しかけ、時には手を握り、そして時には優しく頬擦りをしてくれていた。
日が沈むと父が来て、母と同じようなことをしていた。
「ノルン…元気になったら、今度は海に行こうな!
海でパパと一緒に釣りをしよう…!」
手を握りながら父親がノルンに語りかけていた。
「うっ……」
母親が突然泣き出した。
「泣くんじゃない!
俺達、決めたじゃないか!
たとえ世の中の人すべてが諦めても私達だけは諦めないって!
ノルンは絶対に目を覚ましてくれるって信じるって!」
そういう父の瞳にも涙が光っていた。
「あなた…」
2人は抱き合い、涙を流していた…
「そ、空?!」
「そう!空!
ねぇ、ノルン、これを見て!」
「まぁ…!!
なんて素敵な石なのかしら?
これ、なんて石なの?」
「これは、この空で作ってみたの。」
「うそっ!
どうやって??それに色が違うわ!」
「この空にあなたを想う人々の愛を混ぜて作ったのよ…
そしたらこんなに綺麗な色になって…」
「私を想う人々…?」
「……あなた、最近ここにばかりいたから気付かなかったのね…
あなたのために、毎日毎日お見舞いに来てる人が…祈りを捧げてくれてる人がいるのよ…」
「……まさか…
私はもうだめだって思われてるんじゃ…」
「そんなことないわ。
いくらお医者様に駄目だって言われても、あなたが眠り続けていても、諦めない人達はたくさんいるのよ。
特に、あなたのご両親は、毎日あなたにどれほどの愛を降り注いでいることか…」
「パパやママが…?」
「…そうよ。あなたの身体に返ってみるとよくわかるわ。」
両親のことはすっかり忘れてた…
いや、あえて忘れようとして…だから身体からも離れていた。
そうでないと別れが辛いから…
ノルンは、手を広げ天界の青い空からダイブした。
守護天使の言った通り、白いもやがノルンの身体を優しく受け止めてくれた。
そしてそこからさらにダイブした。
今度は自分の身体へ返ることを念じながら…
「ノルン…今日はとっても良いお天気よ…」
母は、何も答えないノルンに何くれとなく話しかけ、時には手を握り、そして時には優しく頬擦りをしてくれていた。
日が沈むと父が来て、母と同じようなことをしていた。
「ノルン…元気になったら、今度は海に行こうな!
海でパパと一緒に釣りをしよう…!」
手を握りながら父親がノルンに語りかけていた。
「うっ……」
母親が突然泣き出した。
「泣くんじゃない!
俺達、決めたじゃないか!
たとえ世の中の人すべてが諦めても私達だけは諦めないって!
ノルンは絶対に目を覚ましてくれるって信じるって!」
そういう父の瞳にも涙が光っていた。
「あなた…」
2人は抱き合い、涙を流していた…
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