Gift

ルカ(聖夜月ルカ)

文字の大きさ
上 下
422 / 697
061. 出発前夜

しおりを挟む
「では、今回の飛行コースの説明をする。」

 会議室で、俺とケイトは明日のテスト飛行についての説明を受けていた。



 「まずは……」

 参謀長官の説明で、俺達が地図を見ていた時、不意に館内放送が入った。



 『F87地区に、巨大怪獣が現れました。』



 「またか…最近、怪獣の出現が頻繁だな。」

 「そうですね。でも、一体、何のために来てるんでしょう?
 今までに現れた怪獣は、特に何かをすることなく、すぐにいなくなってますが…」

 「そうだな、今回もいなくなってくれれば良いが…」



しばらくして、また館内放送が流れた。



 『F87地区に現れた怪獣は、空軍の攻撃により撃退されました。』



 「良かったですね。
しかし、あの怪獣たちは一体どこから来てるんでしょう?」

 「それが、奴らの出現や退去の際のスピードがやけに速いらしく、レーダーでもいまだ掴めないらしい。」

 「そうなんですか…なんだか心配ですね。」

 「そうだな…だが、今は明日のテスト飛行のことだけを考えてくれ。
 君達まで、今までのパイロットのように行方不明にはならないでくれよ。」

 「もちろんです!
 私達が、必ず、行方不明の謎を解明しますわ。」

ケイトは、そう言って、晴れやかな顔で微笑んだ。

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたのサイコパス度が分かる話(短編まとめ)

ミィタソ
ホラー
簡単にサイコパス診断をしてみましょう

【完結】魔獣の公女様 

nao
ファンタジー
「どうして?ナディア」 さっきまで、同じベッドで眠っていた妹の事を思う。 イースデール公国 公女のリディア=イースデールは、1ヶ月後 マルコシアス帝国の王太子アラン=マルコシアスに嫁ぐ予定だった。 妹に魔獣に変えられてしまった公女様の物語です。 ノロノロ更新になりそうですが、よろしくお願いします。 ファンタジー小説大賞にエントリーさせていただきました。 たくさんの人に読んでもらえると嬉しいです。

転生調理令嬢は諦めることを知らない!

eggy
ファンタジー
リュシドール子爵の長女オリアーヌは七歳のとき事故で両親を失い、自分は片足が不自由になった。 それでも残された生まれたばかりの弟ランベールを、一人で立派に育てよう、と決心する。 子爵家跡継ぎのランベールが成人するまで、親戚から暫定爵位継承の夫婦を領地領主邸に迎えることになった。 最初愛想のよかった夫婦は、次第に家乗っ取りに向けた行動を始める。 八歳でオリアーヌは、『調理』の加護を得る。食材に限り刃物なしで切断ができる。細かい調味料などを離れたところに瞬間移動させられる。その他、調理の腕が向上する能力だ。 それを「貴族に相応しくない」と断じて、子爵はオリアーヌを厨房で働かせることにした。 また夫婦は、自分の息子をランベールと入れ替える画策を始めた。 オリアーヌが十三歳になったとき、子爵は隣領の伯爵に加護の実験台としてランベールを売り渡してしまう。 同時にオリアーヌを子爵家から追放する、と宣言した。 それを機に、オリアーヌは弟を取り戻す旅に出る。まず最初に、隣町まで少なくとも二日以上かかる危険な魔獣の出る街道を、杖つきの徒歩で、武器も護衛もなしに、不眠で、歩ききらなければならない。 弟を取り戻すまで絶対諦めない、ド根性令嬢の冒険が始まる。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。

彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。 父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。 わー、凄いテンプレ展開ですね! ふふふ、私はこの時を待っていた! いざ行かん、正義の旅へ! え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。 でも……美味しいは正義、ですよね? 2021/02/19 第一部完結 2021/02/21 第二部連載開始 2021/05/05 第二部完結

異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~

モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎ 飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。 保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。 そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。 召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。 強制的に放り込まれた異世界。 知らない土地、知らない人、知らない世界。 不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。 そんなほのぼのとした物語。

むしゃくしゃしてやった、後悔はしていないがやばいとは思っている

F.conoe
ファンタジー
婚約者をないがしろにしていい気になってる王子の国とかまじ終わってるよねー

転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!? 今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

処理中です...