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050. 過去・現在・未来
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(この女が俺の妻…?
なかなかのべっぴんじゃないか!
信じられねぇ…
じゃあ、俺はジュディとは結婚しなかったのか!
本当に、あのカードは過去をやり直せるカードだったのか!?)
ビリーは全身を電気が駆け巡るような感覚に襲われた。
興奮し、ビリーは奇声を上げて手を叩く。
(そうだ…!あのカードは?)
ビリーは酒場で会った男の言葉を思い出していた。
望みが叶ったら、枕の下のカードはなくなっているというあの言葉を…
枕をめくってみてみると、やはりあのカードは跡形もなく消え失せていた。
「やった!!」
「兄さん、どうしたってんだ?」
「い、いや…その…そうだ!思い出したんだ。
ドリーンのことをな。」
「なんだ、そういうことか…
でも、念のため、医者には診てもらっといた方が良いぜ。
後で何かあったら大変だからな。」
「あぁ、わかってるよ。
おまえは本当に兄想いの優しい弟だな。」
ビリーは、力一杯ジョシュアの身体を抱き締めた。
「よせよ、兄さん。苦しいじゃないか。
あ…もう1時だな。
そろそろドリーンさんが帰ってくる時間じゃないのか?」
ジョシュアのその言葉に、ビリーは柱の掛け時計を見上げた。
1時3分前だった。
「1時か…そういや、ジョシュア、昼飯はもう食べたのか?」
「実は、ここへはそれを目当てに来たのさ。
ドリーンさんの料理はうまいからな!」
「ちゃっかりしてるな。
まぁ、いいさ。
ドリーンが帰ってきたら一緒に食べよう。」
(母さんやマイケルさんが亡くなっていたのは悲しいが…俺にはこんな美人の妻と可愛い弟がいる…
しかも、生活もそれなりに安定してるようじゃないか。
この人生は前の人生とは比べ物にならない程、幸せなもののようだな。
良かった…本当に良かった…!)
その時、外で大きな物音が聞こえ、その直後、玄関の扉が開く音と同時に男の声が響いた。
「ビリー!!いないのか?
大変だ!!」
ビリーとジョシュアは、その男の声にただならぬものを感じ、部屋を飛び出した。
「どうした?」
ビリーはその男の顔に見覚えはなかったが、相手はビリーのことをよく知っているようだった。
なかなかのべっぴんじゃないか!
信じられねぇ…
じゃあ、俺はジュディとは結婚しなかったのか!
本当に、あのカードは過去をやり直せるカードだったのか!?)
ビリーは全身を電気が駆け巡るような感覚に襲われた。
興奮し、ビリーは奇声を上げて手を叩く。
(そうだ…!あのカードは?)
ビリーは酒場で会った男の言葉を思い出していた。
望みが叶ったら、枕の下のカードはなくなっているというあの言葉を…
枕をめくってみてみると、やはりあのカードは跡形もなく消え失せていた。
「やった!!」
「兄さん、どうしたってんだ?」
「い、いや…その…そうだ!思い出したんだ。
ドリーンのことをな。」
「なんだ、そういうことか…
でも、念のため、医者には診てもらっといた方が良いぜ。
後で何かあったら大変だからな。」
「あぁ、わかってるよ。
おまえは本当に兄想いの優しい弟だな。」
ビリーは、力一杯ジョシュアの身体を抱き締めた。
「よせよ、兄さん。苦しいじゃないか。
あ…もう1時だな。
そろそろドリーンさんが帰ってくる時間じゃないのか?」
ジョシュアのその言葉に、ビリーは柱の掛け時計を見上げた。
1時3分前だった。
「1時か…そういや、ジョシュア、昼飯はもう食べたのか?」
「実は、ここへはそれを目当てに来たのさ。
ドリーンさんの料理はうまいからな!」
「ちゃっかりしてるな。
まぁ、いいさ。
ドリーンが帰ってきたら一緒に食べよう。」
(母さんやマイケルさんが亡くなっていたのは悲しいが…俺にはこんな美人の妻と可愛い弟がいる…
しかも、生活もそれなりに安定してるようじゃないか。
この人生は前の人生とは比べ物にならない程、幸せなもののようだな。
良かった…本当に良かった…!)
その時、外で大きな物音が聞こえ、その直後、玄関の扉が開く音と同時に男の声が響いた。
「ビリー!!いないのか?
大変だ!!」
ビリーとジョシュアは、その男の声にただならぬものを感じ、部屋を飛び出した。
「どうした?」
ビリーはその男の顔に見覚えはなかったが、相手はビリーのことをよく知っているようだった。
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