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ルカ(聖夜月ルカ)

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045. ヤマタノオロチ

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(そうだ!龍神に今度はちゃんと性別を言ってお願いすれば、なんとかなるんじゃないか?!)

そうと決まれば、こんな所で無駄な時間を潰してなんかいられない!

「よし!出発だ!」

「出発ってどこへでござるか?」

「それは…言えない。」

「えーーーっ」

「いやなら良いんだぞ、どうせ最初から俺一人で行くつもりだったんだから」

「いえ!行きます!行くでござる!!」

二人はさらに山の奥へと入って行くのだった…



「そろそろ、どこかで休むか…」

「そうでござるな…」

さんざん、山道を歩き回ったが、龍神の滝らしきものは結局みつからなかった。
あたりは真っ暗で、もうなにも見えない。
疲れ果てたこともあり、今夜の捜索はとてもじゃないが無理そうだ。

「あ、あんな所に小屋があるぞ!」

「助かったでござる。」

二人の行き先に小さな明かりが見えた。
そこは年老いた老人の暮らす炭焼き小屋だった。

「こんな山奥に来られるとは物好きな人達じゃのぅ…
ここには面白いもんはなぁ~んもありゃせんぞ。
それどころかたまに大きな猪が出るでな。
こんな夜遅くに出歩くもんじゃねぇぞ。」

二人は老人が出してくれた山菜の粥をすすり、今夜は小屋に泊めてもらうことにした。



「あんた、見かけによらず早起きじゃのぅ…」

「おじいさん、本当にお世話になりました。
なにかお手伝いでも…あ、そうだ、水でもくんできましょうか?」

「そうかい、すまんね。
じゃ、この桶に頼むよ。」

「わかりました。水はどこにありますか?」

「ここをまーーっすぐ行ったつきあたりに『龍神の滝』があるからそこからもらってきておくれ。
ちゃんと龍神様にお礼を忘れんようにな。」

「り、り、龍神の滝!!」

まさか、こんな所で龍神の滝の手がかりがみつかるとは…!!
 剣四郎は、桶を片手に龍神の滝を目指してまっすぐに駆けだした! 
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